奈良県立医科大学
Nara Medical University
平成15年10月に本学に感染症センターが新設され、16年4月から本格始動するようになってから早8年が過ぎようとしています。当センターは一般感染症を含むすべての感染症に対応できるように、専門外来と入院施設では一類感染症2床と7床の空気・飛沫感染対応の病床を含む14床を有し、第1種感染症指定医療機関として、AIDS中核拠点病院として、そして、日本感染症学会モデル研修施設、環境感染学会認定教育施設として診療・教育・研究でその任を果たしています。
外来診療は一般感染症外来以外にワクチン外来や寄生虫外来、HIV感染症、呼吸器感染症外来など特殊外来も整備し、コンサルテーションを除いて月に500例近くの診療を行っています。
4人の教員を専属で配置し、一般感染症はもちろんのこと、AIDSをはじめ、輸入感染症や新興・再興感染症まで広く感染症の診療や教育に取り組んでいます。さらに、高度先進化した医療のもとではコンプロマイズド ホストの増加とともに難治性感染症も増加し、院内で発生したこれらの感染症についてコンサルテーション業務を推進・充実し、感染症の早期治癒による入院期間の短縮や感染症治癒率の向上と予後の改善に貢献しています。
また、平成19年には大学院医学研究科感染制御医学が整備され研究体制も整い、感染症に特化して診療・教育・研究に取り組んでいる大学は全国でも少なく、総合的な感染症学が出来る大学として、感染症が大きな社会問題になってきている現代において大きな役割を果たしています。
当センターのもう1つの責務として感染管理があります。コンサルテーションや積極的な介入を通して抗菌薬適正使用を推進し、院内感染防止委員会と協力しながら、院内感染対策を強力に推進し、さらに、職員の感染症に対する意識を向上させ、耐性菌の防止とそれらによる院内感染の予防と職員の安全に取り組み、安全で清潔な病院づくりに貢献しています。
平成24年度現在で医局員は18人になり、地域の基幹病院に感染制御内科を新設した病院は6施設になり、感染症診療に関する人材育成と施設の育成は徐々に進行し、地域の感染症診療の質が向上しつつあります。
今後はさらに感染症に対して安全で良質な医療を提供できるように診療・研究体制、そして卒前卒後を通した教育体制を充実させ、優秀な感染症専門医の育成を進め、さらに広く県内外の地域に対して指導的な役割を果たしていきたいと考えています。
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