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ご挨拶

奈良県立医科大学第1内科学教室は、「求められる医師・医科学者の育成」「高度先進医療の開発とその臨床への応用」「中核医療と地域医療への貢献」の3つを大きな理念とし教室運営を行っており、附属病院にあっては生活習慣病とその合併症である循環器疾患および腎臓疾患を担当しております。我が国の死因の3分の1は生活習慣病に合併する心臓病や腎不全、あるいは脳血管障害で命を落とします。このように第1内科の担当する分野は極めて重要な分野であることは言うまでもありません。

当第1内科では、「断らない」を合い言葉に、全てのスタッフが医療人としての「誇り」をもち、日常診療に携わっております。これらの地道な努力が、多くの県民、あるいは医療関係者の認めるところとなり、紹介症例は増加し、平成18年は病棟への入院症例は1300例を越え、CCUへの収容数も約300例に迫っており、ほぼ毎日救急の重症心疾患が入院していることになります。この他、不整脈や腎疾患の紹介は大きく増加しております。この様に第1内科は、忙しい内科ではありますが、奈良県における循環器・腎臓医療の中核機関としてまた地域医療を担う施設として確固たる地位を築くと同時に、卒前教育はもちろん卒後教育としての前期・後期研修を行う上で必須条件である「多彩な疾患と豊富な症例数」を確保しております。

研究にあっては「患者さんから学ぶ」を基本的姿勢と心得、幾つかの研究が既にスタートしております。中でも、急性心筋梗塞症例が豊富に来院する利点を生かして心筋梗塞部より分泌されるサイトカインネットワークの重要性を臨床的に証明するほか、臨床に繋がる幾つかの基礎研究も成果をあげ、American Heart AssociationやAmerican Society of Nephrologyで多くの演題が発表する機会を与えられ、欧米一流誌にも掲載されるようになって参りました(大学院・業績の項参照)。我々は、現在、新しい心不全の診断法、急性心筋梗塞の新しい治療法、腎不全にともなう合併症の克服等に繋がる研究に、勢力を注ぐとともに、大規模臨床研究を遂行するシステムを奈良医大と地域の実地医家の皆様との連携の上に構築し、奈良県より世界に向けてエビデンスを発信すべく努力を続けております。これらの研究に興味のある若い医学生・医師諸君!我々と新しい医学の発展に貢献する喜びを共有いたしましょう。


奈良県立医科大学循環器・腎臓・代謝内科(第1内科) 〒634-8522 奈良県橿原市四条町840 TEL:0744-22-3051(代表)
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