研究にあっては「患者さんから学ぶ」を基本的姿勢と心得、幾つかの研究が既にスタートしております。中でも、急性心筋梗塞症例が豊富に来院する利点を生かして心筋梗塞部より分泌されるサイトカインネットワークの重要性を臨床的に証明するほか、臨床に繋がる幾つかの基礎研究も成果をあげ、American Heart AssociationやAmerican Society of Nephrologyで多くの演題が発表する機会を与えられ、欧米一流誌にも掲載されるようになって参りました(大学院・業績の項参照)。我々は、現在、新しい心不全の診断法、急性心筋梗塞の新しい治療法、腎不全にともなう合併症の克服等に繋がる研究に、勢力を注ぐとともに、大規模臨床研究を遂行するシステムを奈良医大と地域の実地医家の皆様との連携の上に構築し、奈良県より世界に向けてエビデンスを発信すべく努力を続けております。これらの研究に興味のある若い医学生・医師諸君!我々と新しい医学の発展に貢献する喜びを共有いたしましょう。