| 1)病棟の現状 |
平成15年12月に、懐かしの南二階病棟から、真新しいC棟7階の病棟に移転致しました。重症部屋4症と特別室1室が備わっております。病室は4人部屋が中心で各部屋にトイレが完備された最新の病棟です。心電図モニター設備も一新され、同時に20床までモニターすることが可能です。

病棟への入院症例の内訳は、グラフのように心臓カテーテル検査目的が一番多く、
続いて心不全、急性心筋梗塞を併せて、循環器疾患が全体の80%弱を占めております。
また、当科の伝統である腎臓病も多く、腎生検の他、ステロイドの導入、透析の導入などの症例が豊富です。また、循環器疾患や腎臓疾患では、その基礎疾患として高血圧症や糖尿病を合併している症例も多く、症例は多彩です。また、最近の特徴としては、不整脈症例が増加していることで、毎週、カテーテルアブレーション、ペースメーカー植え込み術目的の症例が入院されております。
病床の稼働率は100%以上であり、平成20年頃より平均在院日数は10.5〜12.0日を推移しております。平成22年の新入院患者数は過去最高の平成21年とほぼ同数の1469人でした。これらのことが大学病院の附属病院で可能になっていることは、医師や看護師はじめスタッフ全員の努力の賜です。
この様に大学病院の附属病院としては、多彩な疾患と豊富な症例の両面を兼ね備えるており、初期・後期研修にとって最適の病棟の1つと自負しております。
[1 病棟の現状] [2 心カテの現状] [3 CCU] [4 腎臓疾患] [5 外来診療]
[6 外来ニュース] [7 トピックス] [8 専門医・認定医の取得について]
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| 2)心カテの現状 |
奈良県立医科大学循環器・腎臓・代謝内科(循環器グループ)では、広範囲にわたる循環器系の検査を積極的に施行しています。特に,心臓カテーテル検査室は、平成15年10月に一新され、余裕のあるスペースに世界最新鋭の器機が2台(Siemens社製のバイプレーンフラットパネル装置,Philips社製のシングルプレーンフラットパネル装置)設置されて実働しています。日本のどのカテーテル室にも負けない設備を誇っております。、これらの2台の装置が中央の操作室を中心に対照的に配置され同時進行でカテーテルが行われるようになりました。
電気生理学装置もGeneral Electric社製に一新され,また非接触型真腔内マッピング装置(Ensite)も導入し益々需要の増えるカテーテルアブレーションにも対応できるようになっています。
さらに、カテーテル室の画像を光ファイバーネットで病棟、CCU、外来、医局、研究室に配信して、閲覧や解析が行えるシステム(Good-net)が導入されており,症例検討会や家族への説明などで威力を発揮しています。
平成16年以後の各検査および治療症例数は表のとおりとなっています。
まず、心臓カテーテル検査につきましては図に示しますように、経年的に大幅に増加しています。これに伴って冠動脈インターベンション数も過去最多症例数を更新しております。平成16年からは,薬剤溶出性ステント(DES)が保険適応され,さらにDCAやロータブレータ−等のNew Deviceを用いた複雑病変に対する治療も数多く行っております。
また、電気生理関係も表に示しますようにカテーテルアブレーション、ペースメーカー植え込み術、埋め込み型除細動器植え込み術が順調に増加してきています。また、昨今注目されている心臓再同期療法(両室ペーシング)もスタートしました。平成18年度には除細動機能付き両室ペーシング(CRT−D)も使用可能になりました。特に、カテーテルアブレーションは大幅に症例数が増加しており、概ね安定した成績が得られています。


当内科は過去の実績により、ペースメーカー移植術の施設基準、カテーテルアブレーションの施設基準 埋め込み型除細動器移植術の施設基準、さらに両室ペースメーカー移植術の施設基準を全て満たしております。これら全ての手技の施設基準を満たしておる病院は県内で唯一当内科だけであり、県内の循環器中核医療機関としてその責務を果たしております。
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| 3)CCU |
奈良県立医科大学CCUは1984年に設立され、ICU・CCUとして計8床で運用されて参りました。開設当時よりCCU入室数、急性心筋梗塞症例の紹介数は、公立大学附属病院としては多い数を誇っておりましたが、右に示しますように平成14年度より急速に右肩上がりで上昇しております。平成22年のCCU入床数は323例で、1日平均稼働病床数は3.62床でした。また、急性心筋梗塞と不安定狭心症を含めた急性冠症候群の患者数は143例でありました。「御紹介症例は1例たりとも断らない」をモットーにスタッフ全員が24時間態勢で頑張っております。
急性心筋梗塞をご紹介いただいている地域は、奈良医大の位置している県中南部地域である中南和地区と宇陀地区が全体の約9割を占めています)。
いずれの地域からも紹介数が増加しており、特に葛城、桜井・宇陀地区からの紹介が平成12年に比して2倍以上に増加しています。
これから、奈良県の中部、南部地域の中隔病院として十分に機能しているものと考えております。
また、平成15年12月6日に当院集中治療部はこの度完成致しました新しい病棟であるC棟3階に移転し設備も一新されました。現在はCCU/ICUは10床、HCU3床の計13床がオープンし、最終的には計20床になる予定です。最新鋭の患者監視システムが稼動しており、バイタル測定値、薬剤データ、血液検査結果などがコンピュータ画面上で管理できるようになっています。
緊急の際には、下記へのお問い合わせを宜しくお願いいたします。
ICU/CCU直通電話番号
0744-23-9938。
CCU担当院内PHS
070-6686-9938。です。
CCU担当の当直医が24時間態勢で勤務致しております。
急性心臓病の患者様の紹介、
お問い合わせなどお気軽に
ご連絡ください。
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| 4)腎臓疾患 |
原発性糸球体疾患だけでなく、糖尿病、高血圧、膠原病などに伴う腎疾患を中心に診断・治療にあたっています.腎疾患の診断に必須である腎生検は、月に10〜20例程実施しており、現在までに実施した腎生検数は4,000例以上に達します。当科での治療成績および全国からのアンケート調査の結果などから、巣状糸球体硬化症をはじめとする難治性ネフローゼ症候群の治療プロトコールを作成し、治療指針が厚生労働省から公開されています。
腎疾患は長期に経過し、腎不全症状も末期まで出現しません。血清クレアチニン値が正常値を越えますと、残存腎機能は50-60%に低下していますので、治療に反応しない場合が多くなります。血清クレアチニン値が上昇する前に治療を始める必要があります。検尿異常の患者さんで、蛋白(++)以上を示す場合や高血圧を伴っている時は、進行性の経過をとって末期腎不全に至る可能性がありますので、当科に紹介していただきたいと思います。
腎機能低下は末期腎不全の危険因子であるばかりでなく、心疾患の発症や死亡の独立した危険因子です。最近では、慢性に経過して腎臓の機能が低下する病気を慢性腎臓病(CKD)という概念で統一してとらえることが提唱されています。
CKD患者は全国で約2000万人いると推測されます。下に日本腎臓病学会慢性腎臓病対策委員会が作成したスライドからCKDの診断基準を示します。
病期1および2は診療所で、病期3は病診連携で、病期4および5は腎臓病専門医が管理することが適切と考えられます。
腎機能が低下し透析が必要になった場合は、血液透析あるいは腹膜透析の導入も実施しています.導入に際しては当院透析部との連携と協力のもと、すみやかに実施できるよう配慮しています.当科では在宅透析の中心である腹膜透析の導入にも力を入れており、現在までに腹膜透析症例は50例を越え、現在外来通院中の患者様は30人を越えています。
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