後期研修プログラム 03
各専門部門の特徴

循環器疾患部門:
循環器病は生活習慣の欧米化、高齢化に伴いその数は増加の一途をたどっております。かつて、循環器病は、心臓や血管に形態的あるいは機能的な異常が明らかになってからはじめて循環器病と捉えられ、生理学的検査や画像検査が主となって診断され、その病態生理が理解されてきました。しかし、現在では、循環器病研究にも分子生物学的、細胞生物学的手法が応用され、その発症・進展の分子機序がかなり明らかになってきました。第1内科では、ANPやBNPはじめ多くのホルモン・サイトカイン等の生理活性物質の病態への関与に興味を持ち、必然的に発症する循環器病の分子基盤を臨床的・基礎的に解明し、それを新しい循環器医療に応用することを目的としております。しかし、机上の研究や理論だけでは不十分であり、豊富な症例を対象にし、日常診療を通して「患者さんから学ぶ」姿勢を原則としております。
 臨床の実際では、一昨年には最新鋭の心臓カテーテル検査機器、アブレーションに対応したマッピングシステムが導入され世界のどこにも負けないハードが完備されました。また、症例も以下に示しますように極めて豊富な症例に支えられ、カテーテルはじめ多くの技術習得にも可能です。
昨年一年間の第1内科病棟への入院症例は1225症例にのぼり、心筋梗塞等の救急疾患への対応は特に力を入れております。CCUへの緊急入院は昨年一年間に285症例でその内訳は急性心筋梗塞117例、不安定狭心症41例で、あり、さらには、劇症型心筋症などを含む重症心不全が76例CCUに入室しました。重症心不全例に対するPCPS8例、IABP52例と重症心不全の管理も十分に経験できます。また最近では、腎不全をベースにした慢性心不全症例も増加しており、CHDF、HDF、等の技術も習得できます。
また、昨年の心臓カテーテル検査は960例に達し、その中でPCIは355例、電気生理学的検査49件,カテーテルアブレーション70件,ペースメーカ埋め込み術61件となっています.さらに,心筋生検が56件に施行しております。その結果、当科は日本循環器病学会、日本心血管インターベンション学会の認定研修施設になっております。

腎疾患部門:
腎臓は、多彩な機能を持ち、多くの生命現象に深くかかわっています。腎臓内科は、腎臓を軸として、多くの疾患を経験することが可能な専門分野と考えられます。例えば、多くの膠原病は腎病変を合併しますので、腎臓内科医は膠原病に関する知見も修得する必要があります。また、糖尿病患者の多くが蛋白尿や腎不全を合併するため、糖尿病臨床に関する知識は日々の腎臓患者診療において欠くべからざるものとなっています。さらに、高血圧や電解質管理など日常臨床で遭遇する多くの現象に関して深く学ぶことが可能です。つまり、腎臓内科は内科を広く学びたい方に最適の専門科のひとつと考えられます。腎疾患部門では、急性腎不全や慢性腎不全はもとより、血液透析、腹膜透析、妊娠合併腎疾患、術後や重症心不全合併例の血液浄化療法など、腎臓専門医や透析専門医を取得するに十分な症例の経験が可能です。さらに、腎生検を積極的に行い、累積腎生検数は4000 例を超え、全国でも有数を誇っています。当科では、腎生検標本の評価を外部に委託せず、病理学的診断を当科独自に行っています。その結果、マンツーマンで腎病理を学ぶことが可能であり、また、診断・治療を迅速に行うことが可能です。

代謝疾患部門:
代謝疾患部門は主として糖尿病を担当しています。近年は、心疾患・腎疾患を問わず糖尿病合併例が急増しており、糖尿病合併症の予防と治療は内科医にとって重要な課題です。糖尿病は全身疾患ですから、合併症出現時には迅速な対応が必要です。当科では循環器、腎臓部門との協力で細小血管合併症および大血管合併症に対する治療を的確に行っており、多くの症例を経験することが可能です。また、当科は日本糖尿病学会認定施設であり、糖尿病研修指導医、専門医が個々の症例ごとに指導します。




教授挨拶】【医局スタッフ紹介】【前期・後期研修システム】【研究テーマ
専門医・認定医の取得】【留学システム】【関連病院紹介】【講義日程】【医局質問コーナー




TOPに戻る