教授挨拶

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奈良県民の皆様に 最高で最良の治療を

奈良県立医科大学循環器内科学教室は、いわゆる心臓や血管の病気を担当しております。心臓や血管の病気もたくさんの種類があります。

1)心臓を養う冠動脈という血管が狭くなったり、痙攣を起こしたために発症する狭心症
2)冠動脈が急に閉塞するために発症する急性心筋梗塞
3)心臓の4つの室の出口と入口にある逆流を防ぐための弁の働きが悪くなる弁膜症
4)心臓の筋肉そのものに異常が生じる心筋症
5)心臓の拍動が乱れる、不整脈
6)あらゆる心臓病の結果、心臓の働きが悪くなり、息切れやむくみの生じる心不全
7)生まれつき心臓の発達に異常のある先天性心疾患
8)急に大動脈が裂ける急性動脈解離
9)大動脈の一部が瘤(コブ)の様に腫れる大動脈瘤
10)これらの心臓や血管の病気の原因となる高血圧

上記が主な病気ですが、これらの病気の診断や治療を最先端の医療技術で診断、治療を行っております。

心臓や血管の病気には、急に発症する病気も少なくなく(急性心筋梗塞、急性心不全、急性大動脈解離など)、循環器内科では24時間365日救急受け入れ態勢を完備しており、毎年約150例の急性心筋梗塞、約200例の急性心不全、約50例の急性大動脈解離を受け入れております。

また、心臓カテーテルによる狭心症や心筋梗塞に対する治療も毎年500例、不整脈の根治(完全に治す治療)を目指したカテーテルによるアブレーションも約200例実施し、致死性の不整脈に対するペースメーカーや植え込み式除細動器移植術なども約100例実施しております。また、2018年4月からは大動脈弁狭窄症に対するカテーテルによる治療法であるTAVIも開始されております。
この様に奈良県民の皆様に最高で最良の治療を提供していると自負しております。

我が国は、未曾有の超高齢社会に突入しました。奈良県は全国と比べると高齢化率は少し進んでおります。心臓や血管の病気の発症は加齢と無関係でないものが多く、高齢者では発症率が高くなります。
高齢者で特に増えている病気が、冠動脈の病気(狭心症や心筋梗塞)、弁膜症の中では僧帽弁閉鎖不全と大動脈弁狭窄症、不整脈では心房細動、大動脈解離や大動脈瘤、そしてあらゆる心臓病が悪くなって発症する心不全の有病率が高くなっております。

心臓病の特徴は、だんだん悪くなり最後は生命を縮める病気であることです。
治療をしても症状は一旦良くなりますが、完全に治ってしまうことが少ない病気です。従って、患者さんは上手に病気と付き合う必要があります。そして、医者だけでなく多くの医療職の専門家、例えば看護師さん、リハビリ療法指導士さん、薬剤師さん、ソーシャルワーカーさん、などの多職種よりなる医療チームにより心臓病特に心不全などはケアをすることが予後の改善につながることがわかってきました。
奈良医大でも多職種によるハートケア多職種カンファレンスを実施しております。

奈良医大は急性期病院であり、急性期病院としての役割を果たすべく、最大の努力を惜しみませんが、回復期や慢性期には、かかりつけ医との連携を強化しております。皆様のご理解をお願い申し上げます。

循環器内科 部長 斎藤能彦