早期癌治療・乳癌治療・がん手術・新生児手術と難治性炎症性腸疾患の治療など高度医療の取り組み


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4 化学療法

4.1  全身化学療法

全身化学療法とは,抗がん剤の点滴や内服(飲み薬)により,全身のがん細胞を攻撃する方法です.最近の抗がん剤の進歩にはめざましいものがあります.膵がんに対しても,ジェムザールやTS-1といった新しい抗がん剤の治療効果は高く,従来みられなかったような効果があります.以前には考えられなかったことですが,切除不能とされた膵癌に抗癌剤が奏効し,切除可能となった症例もみられるようになってきました.2011年にはタルセバという新規薬剤が保健適応承認されました.その他にも,国内外において,いくつかの抗がん剤やそれらの組み合わせが試されています.肝心なことは,おひとりおひとりの状態,副作用等から,適切な抗がん剤,組み合わせで癌治療専門家による治療を受けることです.

4.2  動注療法

動注療法とは抗がん剤を肝臓に直接流し,肝臓内に存在する腫瘍を治療する方法です.点滴や内服薬による抗がん剤治療と比べて,肝臓にある腫瘍内部に高濃度の抗がん剤が到達できる可能性があります.動注療法の適応となる方は,肝転移以外の転移がない方や術後の肝転移再発予防を希望される方です.動注療法は膵臓にできた腫瘍以外に肝に転移した腫瘍には直接抗がん剤を分布させることができますが,腹膜や肺,骨などに転移した腫瘍には効果がありません.そこで動注療法を行う前に十分な転移部位の検索を行う必要があります.血管造影の手技を使った,IVR (Interventional Radiology)という技術で動注療法のカテーテルの埋め込みを行います.カテーテルの先端は膵臓や肝臓を栄養する動脈に挿入し,その中枢側はリザーバーと呼ばれているこの埋め込み型ポートに接続後,下腹部の皮下に埋没します.この処置は2−3時間の局所麻酔の手術で行います.カテーテル埋め込み後は生活に全く制限はなく,入浴も可能です.

4.3  副作用対策

化学療法の実施に伴い,様々な副作用が出現する可能性があります.副作用は,骨髄抑制,消化器症状(むかつき,下痢,便秘,食欲不振),口内炎,脱毛,神経障害(手先のしびれ)等ですが,症状の程度,期間などは様々です.奈良医大付属病院では,より安全,効率的に化学療法をすすめるために,複数の医師,看護士,薬剤師等がこの対策に関わっています.

リザーバー 抗がん剤投与は外来通院で行います.1週間に1回,5-フルオロウラシル(5−FU)という抗がん剤を5時間かけて投与します.投与は携帯用のインフューザー・ポンプを用いるため,投与中に病院にいる必要はありません.また投与終了後も自宅で抜針して頂けます.副作用はほとんどなく,ほぼ日常生活に支障はありません.

口腔ケア
口腔外科では,抗がん剤治療を受けておられる患者さんの口腔内合併症に対する予防・治療を行っています.合併症には抗がん剤治療から直接的に発生するもの(口腔粘膜炎,味覚異常など)や,間接的に発生するもの(虫歯,歯周病などの口腔感染症,摂食障害など)があります.口腔外科では,専門的口腔ケア,歯科治療,セルフケア指導,食事指導などを行い,口腔内合併症を発生させないよう,あるいは発生しても症状が軽く早期に改善できるよう努めております.口は,呼吸,食事,会話といった身体的にも精神的にも重要な機能を持ち合わせております.抗がん剤治療を受ける患者さんが,口腔合併症にて治療の中断や生活の質の低下を招かぬよう,患者さん個々に応じた治療を,診療各科との連携のもと行っております.
緩和ケア 複数の診療科(麻酔科,消化器内科,口腔外科,精神科など)の医師および看護士で緩和ケアチームを構成し,入院中の方を対象として,様々な苦痛を取り除く治療にあたっています.
4.4  化学療法室

できる限り,日々の生活を保ちつつ,治療を継続することを目標として,化学療法は,基本的には外来で行うシステムをとっています.外来での化学療法は,原則として化学療法室で行います.専門の化学療法室で行うことで,安全性,専門性を保ち,治療を安心して,受けていただけるように努めています.


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