HOME 研究概要 Member Tutorial 研究課題1 研究課題2 研究課題3 Publication

嗅覚系におけるニューロンの新生と再生の分子機構

 ヒトやマウスの嗅細胞や嗅球の介在ニューロンは、胎生期のみならず成体時においても、常に、神経新生や新たな神経回路が生じているというユニークな特徴を持っています。また生後、脳内の神経回路は、外界からの刺激に反応して適切な回路に修正されること(可塑性) が知られています。更に、正常のマウスにおいては、ケージ内に遊具等を多く入れた刺激enrichedな環境で、海馬における神経新生が増加し、またアルツハイマーやパーキンソン病のモデルマウスにおいては、その症状の進行が遅延することが知られています。このように、外界からの刺激が、正常時及び病態時の脳において重要なことが解ります。しかしながら、従来の刺激enrichedな環境におけるマウス実験では、外界からの刺激を人為的に限定・制御することは困難です。そこで私共は、嗅覚系をモデルとして、匂い刺激による神経回路の可塑性に対する影響を検討しています。嗅覚系においては、特定の匂い分子は特定の神経細胞のみを活性化するので、刺激とそれに反応する神経細胞の対応が明確であり、従来の刺激enrichedな環境での実験よりも、精密な実験を行うことが可能になると考えています。

レンチ
レンチウイルス
顆粒
脳神経システム医科学分野