講座のご紹介

教室(講座)の紹介

本講座は、糖尿病診療や教育研究を推進し、奈良県における診療の質の更なる向上に資することを目的として平成25年10月に設立されました。
糖尿病はさまざまな合併症を引き起こす可能性があり、その発症や進展を抑制することは県民の健康度を向上させることになります。そのために、従来から県内の各医療施設において糖尿病を持つ人への治療が懸命に行われてきました。しかしながら、奈良県全体として十分組織化された活動がなされてきたとは言えませんでした。
今後、奈良県立医科大学糖尿病学講座が中核となって、県内の関連施設と協力しながら糖尿病治療の総合的なシステム作りを推進することが教室の大きな役割です。糖尿病学講座がめざすところを以下に掲げます。

  • 糖尿病診療に携わる人材の育成:専門医、認定看護師、糖尿病療養指導士、および糖尿病診療に精通した医療者の育成。
  • 奈良県における糖尿病患者の実態調査:合併症進展予測要因の調査。
  • かかりつけ医との連携診療のシステム作りと診療支援:受診率の向上、受診中断率の低下、慢性合併症の進展阻止あるいは抑制を目指した診療システムの確立。
  • 糖尿病患者の生活習慣修正や療養継続への支援とその方法の普及。
  • 学生、研修医への指導:専門分野に関わらず標準糖尿病治療法を習得。
  • 病をもつひとと医療者の関わり方の研究:病を持ちながらよりよい生活の質を保つ医療の探求。

糖尿病学講座・糖尿病センターの歩み

奈良県立医科大学では、従来から第1内科(循環器・腎臓・代謝内科)と第3内科(消化器・内分泌代謝内科)で糖尿病診療が行われていました。しかし、患者さんやかかりつけ医の先生方から、「どちらの診療科を受診したらよいのかわからない」、「どちらの科に紹介したらよいのか」などの声をいただき、平成23年4月に本学附属病院に糖尿病センターが創設されました。本センターが創設されたことによって、糖尿病患者の診療窓口が一本化されました。また、認定専門看護師や栄養士が常駐するようになり、糖尿病チーム医療環境が整備されました。
さらに、2013年10月からは糖尿病学講座が創設され、石井均教授が就任されました。また、糖尿病センターが同講座の診療機関として一体化しました。この結果、本学糖尿病学講座では、糖尿病診療のみならず、大学院などでの基礎・臨床研究が可能となりました。

教授挨拶

石井 均

私は、大学院終了後、奈良県内の病院で30年間、糖尿病をもつ方々の治療に従事してまいりましたが、平成25年10月1日付けで奈良県立医科大学糖尿病学講座教授に任命されました。

糖尿病がほかの病気と大きく異なるところは、実際に治療を実行していくのが糖尿病を持つ人(患者さん)自身であるというところです。糖尿病の治療には適切な食事や運動、あるいはお薬を使うことなどが必要となりますが、それを毎日同じように継続していくのは容易なことではありません。私たち医療者がどのようにサポートすればそのことの負担が少しでも軽減できるか‐それを明らかにすることが私の臨床の大きな課題でした。

糖尿病治療の目標は、高い生活の質を維持し寿命を確保することと考えられていますが、適切な治療の継続がこれにつながると思われます。糖尿病を持つ人(患者さん)とそれを支える家族、医療者、地域などの協力の在り方を研究する領域を「糖尿病医療学」と名付けましたが、それを発展進化させていきたいと考えています。

新しく誕生した奈良県立医科大学糖尿病学講座におきましては、“糖尿病を持つ人たちを心身両面から支える医療”という理念のもと、講座の紹介に書きましたような課題に取り組んでまいる所存でございます。少人数での出発になりますがよろしくお願いいたします。

奈良県立医科大学糖尿病学講座
石井 均

外来担当医紹介

当科外来では、医師、看護師、栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士が互いに連携しながら専門的な診療を行っています。ある患者さんが入院された時、我々メディカルスタッフは、入院中も患者さんに関わり、退院後も引き続き同じスタッフが療養指導を続けていくところが当センターの最大の特徴です。複数の職種の連携を強くすべく定期的に勉強会など開催しチーム医療が継続できるよう努力を重ねています。

石井 均教授

昭和51年 京都大学卒

患者さん、家族、糖尿病センター医療スタッフ、かかりつけ医、地域が一体となって、健康寿命を延伸できるように取り組んでいきたいと考えています。

赤井靖宏准教授

平成元年 奈良県立医科大学卒

糖尿病は血糖コントロールのみならず、合併症の予防と早期治療が重要な疾患です。糖尿病合併症を抑制して、糖尿病患者さんが健康長寿を達成できるように、診療と研究を行っています。

増谷 剛助教

平成11年 金沢大学卒

インスリン治療、脂肪肝に関する臨床研究をおこなっています。患者さんの信念を尊重した医療を心がけています。

岡田定規助教

平成14年 奈良県立医科大学卒

糖尿病という視点から人生に関われるような診療を行っていきたいと思っています。糖尿病と循環器病・腎臓病に関する臨床・研究に携わっています。

毛利貴子診療助教

平成9年 佐賀医科大学卒

患者さんが病と向きあい、自身のケアができる力を育めるよう、多職種とも連携した医療を提供したいと思っています。

中島拓紀医員

平成23年 滋賀医科大学卒

患者さんの生活に根ざした糖尿病治療を目指しています。一人一人の患者さんから学び、治療に生かしていきたいと思います。

小泉実幸医員

平成25年 信州大学卒

患者さんと一緒に糖尿病と付き合い、一緒に学んでいきたいと考えています。より多くの観点から物事を考え取り組められるよう心がけていきたいです。

西岡祐一医員

平成27年 奈良県立医科大学卒

糖尿病を持った方々がより良い人生を送ることができるよう、共に歩んでいきたいと考えています。糖尿病医療学を日々学びながら、一人ひとりのために何ができるかを常に考え、取り組んで参る所存です。

福島由子医員

平成27年 関西医科大学卒

生活習慣に応じた糖尿病治療を一緒に考えていけたらと思っています。

中上純子医員(総合診療科)

平成22年 奈良県立医科大学卒

一生関わりを持たなければならない糖尿病という疾患ではありますが,患者さんの生活の楽しみ,生きがいなどを損なわない診療ができるようになることを心掛けています。

桒田博仁医員

平成20年 奈良県立医科大学卒

患者さんの健康寿命の延伸のため、全人的な医療を心がけています。

紙谷史夏医員

平成21年 自治医科大学卒

香川県出身、二児の母です。なんでも相談しやすく、身近に感じていただけるような診察を心がけます。

峯 昌啓医員

平成28年 奈良県立医科大学卒

患者さんは糖尿病と診断されれば、ときに自覚症状の乏しい病気のことを理解し、手間のかかる治療をし、普段の生活を改善しなければならない状況に直面するのだと思います。診察や患者さんとの関りが、生活の中での一つの支えの点となるように精進していきたいと思います。

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