受験生のみなさんにとって、試験はもちろん、入学後に自分たちがどんな生活を送るのかも気になりますよね。このページでは、今まさに奈良医大に通うみなさんの先輩たちのリアルな声をお届けしたいと思います。実習ってどんな感じなの? 周辺の環境は? 部活動は? お話を聞いていくうちに、奈良医大の魅力はもちろん、学内恋愛についての話も飛び出しました。
森脇 助教医学部看護学科成人急性期看護学助教。奈良医大を卒業後、附属病院の集中治療室で看護師を5年経験。4年目の年に大学院に通い修士を取得。現在、看護学科長の石澤教授のもとで助教を務めている。一児の母。
表 さん三年生総代。奈良県大和高田市出身。幼少期より空手を習う運動好き。大学では水泳部に所属。奈良医大に入院する親戚を繰り返し見舞う中で、看護師の仕事ぶりを目にし、人を助ける仕事がしたいと看護師を志すようになる。
田中 さん二年生総代。大阪府出身。自転車のツーリングサークルに所属。「看護は観察に始まり観察に終わる」という言葉に感銘を受け、最も患者に近いところで医療の始まりである観察の役割を担いたいと、看護師を志す。
吉田 さん一年生総代。大阪府岸和田市出身。歌が好きで、バンドによるライブ活動を行う「ライブワイヤー部」に所属。家族の介護などを通じて医療に関心を持つ中で、命が生まれる瞬間に立ち会う助産師という仕事を知り、看護の道へ。
今日は集まってくれてありがとう。早速だけど、みんなは入学前に大学のある橿原市に来たことはあったのかな? 入学してみて、周辺の環境とかどう思った?
僕は大学に入る前から登山をしに奈良に来ていたんですけど、僕が知っている奈良より、奈良医大の周辺は都会でした(笑)。
「鹿おる?」とか言われるけど、おらんよね(笑)
最初は大和八木駅で降りて、めっちゃ鹿探しましたけどね(笑)。
近くには歴史的な街並みが残っている「今井町」があって、そこにはカフェとかもあるけれど、みんなもそういうお店に行ったりする?
行きますね。「うのまち珈琲店」とか。
「うのまち珈琲店」いいですよね。古民家を使った空間でコーヒーとかパフェとか、和洋折衷具合がいいなって思います。
私も「うのまち珈琲店」行きました。授業と授業のあいだの空きコマに。
一年生の時は、近くのイオンモールに自転車でぱっと行って、授業が始まるまでにご飯を食べて、ショッピングしてってやってたな。
一年生の特権ですよね(笑)。
そうそう(笑)。学年が上がるにつれて、段々と空きコマがなくなっていくんだよね。
一年生の後期くらいからだんだん課題で忙しくなってくるもんね。大学の勉強はどう? 高校とは違う?
高校だったら、例えば微分とか「これ必要なの?」って思いながら学んでいることも多かったんですけど、大学では「看護師になりたい」って思って学んでいるので、将来につながることばかり。意欲が全然違いますね。
一年生はどう?
専門的なことを学べるのは大きな違いですね。今は血圧測定をしたり、解剖の実習を見せてもらったり。初体験のことも多くて、授業後はみんなテンション上がってます。
クラブは入ってる? アルバイトもしてるのかな?
今年の夏で引退したんですが、私が所属していた水泳部は、夏場のみですけど、奈良医大のプールで週三回練習があります。シーズン中は、月に1〜2回試合があったりして。バイトは塾の講師をしています。
僕は自転車のツーリングサークルに所属しています。日頃の練習は各自時間のあるときにそれぞれでやって、長期休みがあったときには、何日間かみんなで旅行を兼ねて走りに行ってます。練習時間は自分で調整できるので、勉強時間が圧迫されることもなく、すごくやりやすい環境かなって思います。
私はライブワイヤー部なんですが、それぞれのバンドごとに練習の予定を決めるので、活動日も自由です。夏と冬に定期演奏会や大講堂でのライブがあって、そこに向けてみんな練習しています。
実は私もライブワイヤー部だったんです。ベースやってました(笑)
全員: え〜!(驚)
ちなみに友達づくりとかってどう?
看護学科内だけでは、男女比の関係で難しいんですが、医学科と看護学科の恋愛は結構聞きますね(笑)。一年生のあいだは、医学科と看護学科の合同授業があるので、そこで医学科の友達が結構できました。そこでの出会いは、あるっちゃあります(笑)。
合同の授業がなかったら、医学科と看護学科ってなかなか出会わないもんね。田中くんは女子ばっかりの中にいる数少ない男子だけど、いづらかったりすることってある?
最初はものすごくいづらかったです(笑)。でも、ゴールデンウィーク明けくらいからちょっとずつ喋れるようになり、一年後期が始まった頃には耐性がつきました(笑)。
みんなが奈良医大に決めた理由はどういうところだったのかな?
僕は、ある日たまたま予備校が休みになって、息抜きにと思って奈良に遊びに来たんです。そのときに奈良医大があるのを知って、話を聞いてみると、「医学科と看護学科の交流が多いよ」って教えてもらって。キャンパスもひとつやし、その距離感いいやんと思ったんですね。現に、卒業生のドクターの方に食事に連れて行ってもらう機会も、月に一回くらいあったりして。ドクターの人と交流できるのはいいところだと思います。
そんなに交流があるんだね。知らなかった。
私はセンター試験を受けた後に、近畿圏の他大学か奈良医大かで迷ったんです。でも、奈良医大は医学科とキャンパスが一緒で、附属病院も隣にあって。その環境に魅力を感じて奈良医大を選びました。
実習も、附属病院の現場の看護師さんが継続的に指導してくれるし、それは魅力だよね。じゃあ実習で印象に残ったエピソードってある?
今年の秋から春休みくらいまで半年間、臨床実習の期間なんですけど、教科書で見ただけじゃわからないことをたくさん学んでいるなって実感しています。例えば「チアノーゼちゃんと見てね」って言われても、百聞は一見に如かずじゃないですけど、見たことがなかったらやっぱりわからない。今まで習ってきたことが、実習を通じて深まっていくんだなと思いました。
三年生の前期までは、先生から与えられた情報を元に、患者さんへのケアを考える内容だったんですけど、臨床実習は、先生から情報を与えてもらえないんですね。この患者さんは何歳で、どういう病気で、どういう経緯をたどってきたのかがわからない状態なので、自分で観察して、電子カルテから情報を得て、実際にコミュニケーションをとりながら、その人の価値観を理解していく。患者さんのこれまでの過ごし方を知ることで、ケアが変わってくることもたくさんあるんだということも、実習を通して学びました。
さすが三年生(笑)。二年生の実習はどうですか?
実習で初めて病棟に行って、初めて患者さんのケアをさせてもらったんですけど、その人を知れば知るほど人間関係が深まっていって、それに伴ってとれる情報量も多くなっていって。たった一週間ですけど、別れるのが寂しい気持ちになるというか、人間関係の大切さを改めて強く感じました。
受験生のみなさんに向けてアドバイスとかあるかな? 「こんな勉強をしておいたらいいよ」とか。
とりあえず英語ですね(笑)。大学の一般教養にもあるし、グローバル化も進んで、外国人の患者さんもいらっしゃるので、英語でのコミュニケーションがとれたら、よりいい医療の提供につながると思います。
一年生のときに生物や化学のことを勉強するので、受験の間も生物化学は大事にしておく方が、「入ってから楽ちゃう?」とか思いますね(笑)。高校のときの勉強が、まさかここで役に立つとは思ってもみなかったです。
生物はめっちゃ感じた(笑)。
吉田さんはどう?
文章を書く練習はしておいた方がいいなって思います。小論文もそうなんですけど、実習レポートとか、今めっちゃ苦労してます(笑)。
文章力も大事よね。受験の面接対策とかやった?
面接の練習はなんどもやることが大事だと思うんですけど、相手が偏らない方がいいかなと思います。私は、例えば校長先生に聞いてもらったり、事務の人に聞いてもらったり、いろんな人と話してみました。相手によって捉え方って変わるので、いろんな先生方に頼んでみるといいんじゃないですかね。
ありがとう。じゃあ最後に、ズバリ奈良医大ってどんな学校だと思う?
ズバリかぁ(笑)。やっぱり附属病院があって、授業に来てくださる先生方も、実際にそこで働いている方々で、医療現場のリアルを学生の早いうちから学べるところなのかなと思いますね。
通ろうと思ったら毎日病院を通っていけますし、図書館にいたら救急搬送の患者さんが運ばれてくるのが見えたり、授業中にドクターヘリが飛んだり。医療を本当に間近に感じられるのが、奈良医大の良さだと思います。
単科大学だから、人数が数千人規模とかじゃないのが魅力だと思ってて。医学・看護合わせてもある程度みんな顔見知りになるし。授業も少人数制だったりするから先生にも質問がしやすかったり、困ったことがあったら周りに聞きやすいし、交流が深いのが奈良医大の良いところかなと思いますね。
私もいまだに大学時代の友達と連絡もとるし、課題も大変だったけど、仲間との時間があったから乗り越えられたこともあったなと思い出しました(笑)。それでは、本日はみなさんありがとうございました。