【ユニット1:病原微生物学】

項 目

授業内容(□)とキーワード(■)

担当

05

9/

15

1

2

3

微生物感染の成立

  ヒトと微生物のかかわり

  感染症学の重要性

  病原体接着から感染成立までの過程を理解し、病原体と宿主抵抗性のバランスに基づいて、顕性・不顕性感染が規定されることを理解する。

  アドへジン、レセプター、Toll-like receptor、顕性・不顕性感染、innate immunity

喜多

9/ 16

4

 

 

 

微生物の分類・形態・構造

□生物分類の概略を述べることができる。

□微生物の種類(原虫、真菌、細菌、古細菌、ウイルス、ウイロイド、プリオン)とその基本的性状を述べることができる。

□細胞壁・質膜の構造と機能について説明できる。

■真核生物、原核生物、原虫、真菌、細菌、古細菌、ウイルス、ウイロイド、プリオン

勝井

5

 

病原細菌の分類

□主な病原細菌の種類を述べることができる。

□学名について説明できる。

□新興感染症、再興感染症について説明できる。

■新興感染症、再興感染症

6

細菌の増殖

□増殖曲線について説明できる。

□細菌の培養法にはどのようなものがあるか挙げられる。

□細菌の増殖因子(温度・酸素・pH など)を列挙し、それぞれについて説明できる。

■増殖曲線、対数期、定常期、好気性、通性嫌気性、偏性嫌気性、独立栄養菌、従属栄養菌

9/ 29

4

5

 

常在微生物

 

□常在微生物の概念を説明できる。

□人体各部位における常在微生物の概略を述べることができる。

□常在微生物の人体に対する影響について説明できる。

■常在微生物、デーデルライン桿菌

勝井

 

6

 

消毒・滅菌

□滅菌、消毒、殺菌の概念を区別して説明できる。

□殺菌方法を列挙し、それぞれを簡単に説明できる。

□殺菌上問題となる微生物を挙げ、適切な殺菌方法を述べることができる。

滅菌、消毒、殺菌

10/4

4

5

 

血行性感染(I)

   敗血症とSIRS:菌血症から敗血症への進展過程を理解し、この間に起こる生体応答が侵襲的に作用する機序を説明できる。

■血液培養、血行性播種、エンドトキシンショック、炎症性サイトカイン、leptin, ghrelin  

   感染性心内膜炎:血行性感染で心弁膜が侵されるが、起因菌には細菌のみならず、真菌、クラミジアも含まれる。急性・亜急性心内膜炎の病原体を列挙でき、各病原菌による病態特性を説明できる。

■細菌性心内膜炎発症機序、臨床所見、無菌性感染性心内膜炎                                

喜多

 

6

血行性感染(II)

   骨髄炎・関節炎:病原体が直接何らかの機序で関節腔内や骨髄内に侵入して起こるが、起因菌は宿主年齢と免疫能に規定されることを理解し理由を説明でき、代表的病原体を列挙できる。

■連鎖球菌、ブドウ球菌、ヘモフィルス、淋菌、グラム陰性桿菌、結核菌

   髄膜炎:髄膜炎起因菌は年齢によって異なることを理解し、年齢別起因菌を列挙でき、細菌性、結核性、ウイルス性での髄液所見の違いを説明できる。

■ヘモフィルス、化膿性髄膜炎菌、肺炎連鎖球菌、グラム陰性桿菌、ぶどう球菌、無菌性髄膜炎

 

10/6

3

4

5

日和見感染、

院内感染、

 

 

□院内感染・日和見感染の概念を説明できる。

□院内感染・日和見感染の主な原因菌を列挙し、説明できる。

□院内感染防止対策について説明できる。

            院内感染、日和見感染

勝井

10/11

4

 

 

 

 

5

 

6

皮膚感染症、

 

 

 

 

性行為感染症、

 

泌尿器感染

□皮膚・粘膜の免疫学的特徴および感染防禦機構について概説できる。

□細菌性の各種膿皮症、全身性疾患における皮膚症状を説明できる。

□真菌・ウイルスによる皮膚感染症を説明できる。

□性行為感染症における感染様式の特徴、治療の要点、予防について説明できる。

□性行為感染症の主なものについて概説できる。

□泌尿器感染症の症候、治療、予防の特徴を説明できる。

■物理的防御、化学的防御、IgA、リゾチーム、脂肪酸、ラングハンス細胞、常在菌叢、
化膿、接触感染、デーデルライン桿菌、ホルモン周期、不妊、HIV、教育と予防、
解剖学的な易感染性、尿の滞留、上行性感染

水野

 

 

10/18

4

5

6

呼吸器感染症

            気道の防御機構:気道の解剖学的・機能特性を理解し、気道における防御機構を説明できる。

            頻度の高い感染症:日常診療の中で頻度の高い病原体を患者年齢別に列挙でき、各病原体特性に基き、発症機序を説明できる。

■ 溶連菌感染症、連鎖肺炎球菌感染、ヘモフィルス感染症、肺炎、ジフテリア、百日咳、結核、慢性化膿性疾患肺炎連鎖球菌、ヘモフィルス感染症、肺炎、ジフテリア、百日咳、結核、慢性化膿性疾患

喜多

10/28

4

5

6

クラミジア、

リケッチア

□クラミジア、リケッチアの生物学的特徴を細菌、ウイルス、マイコプラズマ、真菌と比較して述べることができる。

□主なリケッチア症の病原体とベクターを記すことができる。

□オウム病クラミジア(C. psittaci)とトラコーマクラミジア(C. trachomatis)および肺炎クラミジア(C.pneumoniae)のヒトでの主たる疾患を挙げることができる。

□クラミジア、リケッチアの診断と治療について述べることが出来る。

■発疹チフスリケッチア発疹熱リケッチア、つつが虫病紅斑熱群、Q熱群基本小体網様体トラコーマ

勝井

11/8

45

 

6

マイコプラズマ

□マイコプラズマの一般的特徴を述べることができる。

□マイコプラズマの病原性について説明できる。

   肺炎マイコプラズマ、異型肺炎

勝井

 

演習 1

□英文問題を教材として微生物学の復習を行う。

11/15

4

5

6

スピロヘータ及び類似菌

Borreliaについて細菌学的に説明し、ライム病・回帰   熱について説明できる。

Treponemaについて細菌学的に説明し、Syphilisについて説明できる。

Leptospiraについて細菌学的に説明し、ワイル病及び近縁の疾患について説明できる。

□スピロヘータの宿主防御機構からの回避について説明できる。

Helicobacterの細菌学的特徴、生体への定着の特徴を説明できる。

Campylobacterによる疾患について説明できる。

■らせん菌、ベクターとリザーバー、宿主防御機構からの回避、病期別の症状、性行為感染症、先天梅毒、BFP、zoonosis、ウレアーゼ、消化性潰瘍、持続感染と続発症、食中毒

水野

 

12/1

4

5

6

クロストリジウム感染症

□クロストリデイウムが産生する各種毒素の生物活性に基づき、破傷風・ボツリヌス症・ガス壊疽の発症機序と臨床経過を解説できる

■テタノスパミン、ボツリヌス毒素、ウエルシュ菌毒素

喜多

12/8

45

6

腸内細菌

腸管感染症(I)

  食中毒・下痢原生病原体としての腸内細菌群の分類・細菌学的特徴を理解し、それらの分離・同定方法をも学ぶ。

  下痢原生病原体、分類、分離同定、食中毒の分類と起因菌

勝井

12/20

45

6

真菌感染

□真菌の一般的特性を理解し病原真菌の病原機構とその病体について解析できる。

■カンジダ、クリプトコッカス、アスペルギルス、ヒストプラズマ、ニューモシスチス

喜多

06

 

 

 

 

 

1/ 16

1

2

3

腸管感染症(II)

 

  日常臨床の中で頻度の高い病原体を挙げ、病原体による病態形成を解説できる。

  下痢原性大腸菌、サルモネラ、赤痢菌、ビブリオ属、ブドウ球菌、エアロモナス、

喜多

1/ 17

4

5

6

抗酸菌感染症

  結核菌、らい菌、非定型抗酸菌感染症の病態特性を宿主免疫応答から理解する。

  抗酸菌の細菌学的特性を理解する。

■結核菌、らい菌、MAC、遅延型過敏症、

喜多

 

1/ 19

4

5

6

抗生剤

□抗生剤作用機序の基本原理、MIC/MBCの概念、   PK/PDの臨床細菌学的解釈などを理解し、薬剤耐性機構を分子・遺伝子レベルで説明できる。

selective toxicity, MIC, pharmacokinetics, pharmakodynamics, 耐性遺伝子、トランスポゾン

喜多

 

3/2

4

5

6

ウイルス学(I)

□ウイルスの分類と増殖:ウイルスの一般的特性、増殖機構を理解し、ウイルス感染の基礎病態を解説できる。

■吸着と感染、ゲノム複製と遺伝子発現、臓器特異的ウイルス、感染・伝播様式、診断法

生田

3/7

4

5

6

ウイルス学 (II)

RNAウイルス:種類と疾患を理解し、代表的疾患を解説できる。

■インフルエンザ、狂犬病、レトロウイルス、AIDS, SARS, 出血熱、日本脳炎

生田

3/9

4

5

6

ウイルス学(III)

DNAウイルス:種類と疾患を理解し、代表的疾患を解説できる。

■ポックスウイルス、ヘルペス、水痘、アデノウイルス、パポバウイルス

生田

3/ 14

4

5

6

ウイルス学 (IV)

□その他のウイルス感染:日常臨床で重要なウイルス疾患について理解する。

■肝炎ウイルス、麻疹、風疹、ムンプス、プリオン

生田

 3/ 16

4

5

6

ウイルス学 (V)

□ウイルス感染症 up-to-date

生田

 

 

 

【ユニット2:免疫学

項 目

授業内容(□)とキーワード(■)

担当

 

05

9/21

1

 

2

3

免疫学入門

(I)

□免疫機構の成り立ち:免疫の意味を理解する。

■自己と非自己、寛容 

Innate & Acquired Immunity: 生体防御の成り立ちを理解する。

初期防御、特異性、免疫記憶、免疫担当細胞

喜多

 

 

9/28

1

2

3

免疫担当細胞

         免疫担当細胞の分化・局在

         免疫担当細胞の役割

         マクロファージ、樹状細胞、NK細胞、NKT細胞、

  B細胞、T細胞、顆粒球、肥満細胞、好酸球

喜多

 

 

10/13

4

5    6

免疫学入門

(II)

□免疫機能を担うシステム:T・B細胞の教育原理を理解。

            自己の非自己化監視、内部イメージ

喜多

 

10/20

4

5

 

 

6

免疫学的自己

 

□主要組織適合複合抗原(MHC)遺伝子群:主要組織適合抗原群の構造特性と遺伝子群の特徴を理解する。

MHC, ハプロタイプ、多型性獲得機構、co-dominant expression

MHCの機能:抗原処理と提示のしくみを理解する。                

■内因性抗原提示、外因性抗原提示、抗原提示細胞

喜多

 

 

 

10/27

4

 

 

 

5

 

 

6

 

B細胞受容体

□受容体(抗体)の特性:抗体分子の構造、種類、生物学的特性を理解する。

■イムノグロブリン、アイソタイプ、イデイオタイプ、CDR, 親和性、結合能)

□抗体産生理論:多くのノーベル賞学者により提示された抗体産生理論を検証し、矛盾点と正当性を理解する。

■側鎖説、鋳型説、クローン選択説、寛容、二次応答

□受容体構造と特性: B細胞教育原理に基づく受容体特異性発現と多様性発現のしくみを理解する。

■B細胞分化・成熟、抗体遺伝子群再編機構、allelic exclusion、抗イデオタイプ抗体、net-work theory、クラス・スイッチ機構

喜多

 

11/1

4

 

 

 

5

 

 

 

6

T細胞受容体

□受容体構造と特性:T細胞教育原理に基づく受容体特異性発現と多様性発現のしくみを理解する。

■胸腺内教育、T細胞遺伝子群、遺伝子群再編機構、allelic exclusion

□抗原ペプチド認識機構: 抗原ペプチドによる自己の非自己化が免疫学的自己によって何故異なるかを理解する。

MHC モチーフ、アンカーアミノ酸、T依存性・非依存性抗原、アゴニスト/アンタゴニストペプチド

T細胞活性化機構:抗原提示によりT細胞はどの様に活性化されるか,細胞内情報伝達の仕組みと併せて理解。

ITAMs, co-stimulatory factors、T-B相互反応、転写活性因子

喜多

 

11/10

4

抗原

            抗原の定義、種類、不完全抗原, 完全抗原、Landsteinerの業績に基づく抗体の抗原認識特性など理解する。              

            Landsteinerの業績、抗原特性、immunodominance,    hapten、adjuvant

喜多

 

5

6

演習1

英文問題を教材として免疫学の復習

 

11/17

4

5

6

 

サイトカイン・ケモカイン

□免疫細胞が産生する可溶性因子の種類と特性を理解し代表的因子の生物学的特性を免疫応答制御の観点から理解する。

Th0/Th1/Th2/Th3 サイトカイン、炎症性サイトカイン、白血球ケモカイン、T細胞ケモカイン、B細胞ケモカイン

喜多

 

11/21

4

5

6

 

自然免疫1

□補体:補体各因子の特性を理解し、活性化機構を理解。

classical pathway, alternate pathway, 因子欠損症

□補体と凝固・キニン系:補体因子と凝固因子及びキニン系の相互反応を理解し、内毒素に対する生体反応を総合的に理解する。

SIRS, Ghrelin, Leptin, Hageman factor, HMW-kininogen

喜多

 

11/24

4

5

6

 

自然免疫2

            自然免疫構成要因:

            生体防御を恒常的に担う自然免疫因子の特性を理解し、それぞれの役割を生体防御の観点から理解する。

            Phagocytosisの過程、食細胞の殺菌機構を理解し、食細胞機能不全症について説明できる。

            Toll-like receptorとそのシグナル伝達、innate immunityにおける意義を説明できる。

            樹状細胞の定義・局在について理解し、innate immunityにおける意義を説明し、その臨床応用について述べることができる。

Phagocytosis、食細胞、NK細胞、NKT細胞、樹状細胞、Toll-like receptors, collectins, defensin, matrix-metalloprotease

水野

 

11/28

4

5

6

演習 2

□英文問題を教材として免疫学の復習を行う。

喜多

 

 

 

 

12/6

 

 

4

5

6

 

 

過敏症総論

過敏症(I)

 

□過敏症の概要と臨床的意義

□外来抗原に対する免疫応答が過剰に或いは持続的に作動することで生体には侵襲作用が生じることを理解し、エフェクター分子の違いで過敏反応の病型・病態が異なることを、実例を挙げて学習し、過敏症成立にかかわる生体因子を、免疫学的自己特性から理解する。

I型過敏症、免疫学的自己特性、脱感作療法

喜多

 

 

12/12

1

2

3

 

過敏症(II)

 

□自己抗体や免疫複合体によって引き起こされる病態や、感作T細胞がエフェクターとなって生じる病態を実例を挙げて学習し、過敏症成立機序の多様性を、免疫学的特性から解説できる。

            II 型・III型過敏症、自己抗体、免疫複合体、

血液型物質、自己免疫

喜多

 

1/15

45

6

過敏症(III)

 

            蛋白抗原、ハプテンなどによるTh細胞感作機序、および惹起応答の機序を理解する。

            結核・らい菌感染における、免疫偏重と顕性感染および宿主抵抗性の関係を明確に理解する。

■ 樹状細胞、Th1, 感作、惹起、増殖性反応、肉芽腫、細胞内寄生菌感染、ツベルクリン型応答

喜多

 

12/22

45

6

演習3

英文問題を教材として免疫学の復習

喜多

 

06

1/12

 

4

5

6

移植免疫

 

 

□移植の免疫学的分類、臓器(肝臓、腎臓、皮膚、骨髄)移植における免疫学的特徴、拒絶反応の機序、ドナー選択法について解説できる。

Snellの法則、GVH, HVG, HLA判定法、MLR, 免疫抑制剤の作用機序

喜多

 

 

1/23

 

1

2

3

腫瘍免疫

 

 

□腫瘍抗原の種類と特性を理解し、腫瘍に対する宿主免疫応答の発現の仕組みを理解する。

         癌遺伝子、癌抗原、NK細胞、NKT細胞、LAK, ADCC

喜多

 

 

 

1/26

4

5

6

寛容と自己免疫

□自己寛容や免疫制御系の破綻と自己免疫病成立の関係を理解する。

    制御性T細胞、抑制性T細胞、

    自己抗体、自己反応性T細胞

喜多

 

 

1/31

4

5

6

免疫不全

□先天的・後天的な免疫担当因子の欠損や機能異常によって生じる病態を解説できる

■抗体産生異常、T細胞異常、複合免疫異常、AIDS, ATL

喜多

 

 

 

B.実習予定表

項 目

内     容(キーワード)

担当

06

2

2

 

4

5

6

基本技術・無菌操作

グラム染色 (I)

病原細菌取り扱いにおける基本技術・無菌操作を習得する。

 

グラム陰性球菌・グラム陰性杆菌を染色し、顕微鏡で観察する。

全教員

4

4

5

6

グラム染色(II)

特殊染色

グラム陽性球菌・グラム陽性杆菌を染色し、顕微鏡で観察する。

 

グラム染色以外の特殊染色

単染色、莢膜染色、芽胞染色、鞭毛染色など。

全教員

 

 

9

1

2

3

試験

 

抗酸菌染色

無菌操作・染色技術の到達度に関する実技試験を行う。

 

結核菌取り扱いと抗酸菌染色の技術を習得する。

全教員

14

4

5

6

免疫学実習(I

各種の免疫学的検査法について原理を理解し、技術を習得する。

全教員

16

1

2

3

免疫学実習

(II)

各種の免疫学的検査法について原理を理解し、技術を習得する。

全教員

21

 

 

1

2

3

腸内細菌分離同定(I

腸内細菌の分離同定技術を修得し、未知の検体から菌の分離・同定を試みる。

全教員

23

1

2

3

腸内細菌分離同定(II

腸内細菌の分離同定技術を修得し、未知の検体から菌の分離・同定を試みる。

全教員

28

4

5

6

臨床細菌学

患者検体を染色し、標本を読み患者病態を推察する訓練をする。

全教員