腫瘍センター概要

腫瘍センターは、附属病院の中央部門として、根拠にもとづく有効ながん化学(薬物)療法を安全に患者さんに届けるための役割を担っています。 担当スタッフはがん薬物療法専門医を含む専従・専任医師、がん化学療法認定看護師を含む専従看護師とがん専門薬剤師を含む専従薬剤師で構成されており、「科学的根拠に基づく、医学的に有効ながん化学療法をすべての通院治療患者さんに安全に提供する」ことを理念とし、患者さんに安心して薬物療法を受けていただくために、治療薬剤処方の確認や副作用対策のための適切な支持療法について検討し、また投与中の容態変化にも迅速に対応できるよう、日々努力しています。

@外来化学療法室:2005年4月から化学療法専用治療室として供用が開始され、現在はE病棟1階フロアにおいて病床数26で運用しています。外来通院で分子標的治療剤や免疫チェックポイント阻害剤を含む抗がん剤および自己免疫疾患に対する生物学的製剤などを点滴、注射で行う全診療科の患者さんに利用していただいております。利用患者数は年々増加しており、2019年は1日平均約50名、1か月にのべ約1,000名、年間約12,000名の治療実績がありました。

Aがん化学療法レジメンのマネジメント:レジメンとは、抗がん剤の種類や組み合わせ・投与量、輸液の種類や量、支持療法薬(制吐剤など)の選択などを組み合わせた時系列的な治療計画を意味し、がん化学療法における、料理で言うレシピのようなものです。根拠にもとづいた有効なレジメンを安全に提供するために、新しいレジメンの候補は病院公認の「がん化学療法レジメン審査委員会」で妥当性が審査され、承認されたものが登録されます。腫瘍センターでは薬剤部スタッフを中心に、承認レジメンの登録およびマネジメントを行っています。

Bゲノム医療の推進:来るべきゲノム時代の「精密医療」に向けて、個々の患者さんに有効な薬剤を見つける目的で行う、多遺伝子パネル検査が保険診療で可能となりました。当院は国指定のがんゲノム医療連携病院として、現在は当院で治療されているがん患者さんで適応があると判断された方にパネル検査を行っています。腫瘍センターでは、患者さんを診療している各科の担当医と協働して、候補患者さんの検査適応確認、検査の意義や目的についての説明と同意、検査の提出、中核拠点病院で開催されるエキスパート・パネルへの参加、結果説明まで一貫してサポートしています。