大学授業とポリクリ


輸血部における教育
輸血部では,医学部学生に対する教育として,4年生に移植・再生医学コースの中で講義を行っている。また,5年生にはポリクリとして1.5日の講義と実習を行っている。
大学院教育は,再建・再生医学領域 血液・血流機能再建医学を担当している。
また,研修医,新人看護師など付属病院職員に対しても輸血に関する講義などを行っている。


輸血学/教育目標
一般教育目標
輸血とは「血液成分補充」と「血液移植」の両面を持ち、また絶えず副作用バランスを
考えて実施されるべき治療法であることを理解する。

一般目標
「輸血療法のガイドライン遵守」の重要性が正しく理解できる医師の要請に必要な、
輸血医学全般にわたる基礎知識の修得に励む。
行動目標群
1.血液成分補充療法の種類と、その適応疾患について学習する。
2.造血幹細胞移植の種類と、それぞれの適応疾患を理解する。
3.輸血副作用の種類と、その防止対策を学習する。
4.輸血実習に必要な輸血検査の基礎理論と技術を理解する。
5.インフォームドコンセントを含めた様々な輸血の法制化について学ぶ。


移植・再生医学/教育目標
一般教育目標
移植・再生医学は、細胞・組織および臓器の移植、細胞・組織の再生分化、そして、
生態適合性素材にある人工器官・人工臓器の技術を個別的にあるいは統合的に応用し、
不可逆的あるいは一過性障害を有する疾患に対する細胞・組織・器官の修復、再生と
置換制御をめざす医学・医療といえる。そこで、達成すべき目標を下記に挙げる。
1.移植・再生医学について、講議、症例をとおして理解し説明できること。
2.移植・再生医療に関する基礎的技能を臨床実習により修得していること。
3.移植・再生医療の対象患者に対する治療方法の有用性と危険性を理解できること。

個別行動目標
輸血・造血幹細胞移植学
1.輸血の適応と合併症を説明できる。
2.ABO、Rh、血液型判定と交叉適合試験を修得できる。
3.血液製剤の種類と適応を説明できる。
4.同種血輸血、自己血輸血、成分輸血と交換輸血を説明できる。
5.造血幹細胞移植の種類、適応を説明できる。
6.輸血、造血幹細胞移植の基礎的な技能を修得できる。
7.患者に接し、輸血、造血幹細胞移植による治療の有用性と危険性を理解できる。

当院は大学附属病院で、医育機関であります。
従って、医学部学生を対象にした講議・実習の他に、職員に対し輸血検査法の実習を適時、実施しています。また、新入看護師に対しても、輸血部でオリエンテーションを実施しています。

講義内容
1. 赤血球:ABO, Rhなどの血液型
2. 輸血副作用:輸血感染症,輸血後GVHDなど
3. 血小板:血小板輸血の適応と禁忌,TAMとHIT
4. 献血事業と血液製剤
5. 造血幹細胞移植の基礎

輸血部ポリクリ
毎週火曜日に5年生4-5名のグループで行う。
1週目 午前 講義(輸血感染症,血液製剤,ABO血液型など)
    午後 実習(ABO, RhD血液型検査,交差適合試験など)
2週目 午前 講義(造血幹細胞移植の基礎,血小板輸血,ADAMTS13など)