奈良県立医科大学輸血部

教育

大学教育

医学部学生に対する教育では、4年生に統合講義として輸血学および血液学に関する講義を行っており、5年生には臨床実習として1日間の輸血学に関する講義と実習を行っています。また、リサーチクラークシップとして2年生に対して輸血部研究室で研究に参加する機会を提供しています。これまでに、スイスUniversity of Bernへの国際交流なども行っています。

また、医学部学生を対象にした講義・実習の他に、研修医や新人看護師を含む医療従事者に対して、適切な輸血療法に関する講義やオリエンテーションを適宜実施しています。

 

輸血学/教育目標

奈良県立医科大学

輸血とは「血液成分補充」と「血液移植」の両面を持ち、また絶えず副作用バランスを考えて実施されるべき治療法であることを理解する。
「輸血療法のガイドライン遵守」の重要性が正しく理解できる医師の養成に必要な、輸血医学全般にわたる基礎知識の修得に励む。

移植・再生医学/教育目標

移植・再生医学は、細胞・組織および臓器の移植、細胞・組織の再生分化、そして、人工組織・臓器の技術を応用し、細胞・組織・器官の修復、再生と置換制御をめざす医学・医療である。
造血幹細胞移植の基礎的な技能を修得し、患者に接し、造血幹細胞移植による治療の有用性と危険性を理解する。

講義内容

4年生に血液疾患で以下の6コマを担当しています。

◇ 輸血療法
◇ 血液型
◇ 止血機序(血小板の機能、凝固、線溶の機序)
◇ 血小板減少性疾患1(ITP)
◇ 血小板減少性疾患2(DIC)
◇ 血小板減少性疾患3(TTP、HUS)抗リン脂質抗体症候群

ポリクリ

毎週火曜日に5年生4~5名のグループで行っています。

◇ 講義(血液製剤、ABO血液型など)
◇ 実習(ABO,RhD血液型検査、交差適合試験など)