現在の基礎研究テーマ
2009年
当教室では現在以下のテーマにて基礎研究を行なっております
| 膀胱癌 | |
| 膀胱癌の新規中診断マーカーの確立 | 膀胱癌患者の尿を対象として,より精度の高い尿中診断マーカーを開発することを目的とした研究を進めている。 |
| 1) 光力学尿細胞診 (Photodynamic cytology) |
癌細胞に選択的に取り込まれる蛍光物質を検出することで,従来から使用されている形態学的な尿細胞診の感度を向上させる。癌の存在診断や予後の予測に役立てる。 |
| 2) 遺伝子変異マーカー | 尿中に剥離している膀胱癌細胞に特異的に生じている遺伝子変異を核酸増幅法 (PCR, polymerase chain reaction) などの方法を用いて検出することで,癌の存在診断に役立てる。 |
| 3) 尿中タンパク質マーカー | 細胞の増殖や生存に関わるタンパク質 (癌関連タンパク質) を尿上清より検出し,尿中マーカーとしての可能性を検証した上で癌の存在診断に役立てる。 |
| 膀胱癌に対するオゾンナノバブル水の効果 | 最近、オゾンをナノバブル化することで液体中のオゾンナノ核を数カ月にわたり維持することが可能なオゾンナノバブル水が開発され、抗菌効果・抗癌作用などの様々な生理活性を有することが報告されており、膀胱癌に対する抗癌剤療法におけるオゾンナノバブル水の増強効果・作用機序を検討する。 |
| 前立腺癌 | |
| 前立腺全摘標本における Molecular Profileによる再発予測 |
限局性前立腺癌に対する根治的前立腺全摘術は有効な治療法であるが、術後生化学的再発を来たす症例が約30%存在する。全摘標本におけるCOX-2やp53などのMolecular Profileにより、生化学的再発を予測しうるかを検討する。 |
| 前立腺癌マウスモデルにおけるジクロフェナク局所投与の放射線感受性増強効果の検討 | 前立腺癌におけるCOX-2発現はアポトーシスや血管新生、細胞増殖と関連し、放射線療法における治療抵抗性とも関与している。COX阻害剤であるジクロフェナクを局所投与することで、放射線照射でのCOX-2発現を抑制し、放射線感受性を増強することで、放射線治療時の増感剤としての臨床応用が可能かどうかを検討中である。 |
| 前立腺生検時尿における5-ALAによる 光力学的診断の癌マーカーとしての有用性 |
癌細胞においてはヘム合成経路が亢進しており、5-ALA過剰投与により、その代謝産物であるプロトポルフィリン\が、正常細胞と比較し癌細胞において過剰に蓄積し、これを蛍光物質として検出することが可能である。これを利用した光力学的診断の試みは、前立腺癌においては、根治的前立腺全摘除術の際のSurgical Marginの補助診断として、その有用性が報告されている。前立腺針生検時尿においてALA陽性細胞が検出されるかを確認し、生検による癌検出との関連性について検討中である。 |
