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更新日:2022年6月15日
医療事故とは、広義には「医療に関わる場所で、医療の過程で発生する人身事故であり、患者ばかりでなく医療従事者が被害者である場合や、廊下での転倒のように医療行為とは直接関係しないものも含む」と定義され、医療従事者の過誤・過失の有無をを問わず、また不可抗力的な事故も含まれる。一般的には、医療の過程で起こる予期せぬ出来事により、患者に何らかの障害をもたらすものと理解されている。
医療過誤とは、医療事故のうち「医療の過程において医療従事者が患者に本来払うべき業務上の注意義務を怠ったことにより、患者の生命・身体に障害を与えること」と法律用語上規定されており、作為(ある医療行為を実施したこと)によるものと不作為(ある医療行為を実施しなかったこと)によるものがある。
医療の過程において、エラーが発生したか、あるいは発生しかけたが、患者に障害を及ぼすことなく、医療事故には至らなかったものを指す。「ヒヤリ・ハット」事例とも言われる。
影響度 | 障害の継続性 | 障害の程度 | 備 考 |
---|---|---|---|
0a | な し | 未然防止 | 間違いは実施されなかったが、仮に実施されていた場合、 心身への影響は小さかったと考えられる。 |
0b | な し | 未然防止 | 間違いは実施されなかったが、仮に実施されていた場合、 心身への影響は大きかった(4a・4b・5)と考えられる。 |
1 | な し | 実害無し |
患者への実害はなかった。(何らかの影響を与えた可能性は否定できない) |
2 | 一過性 | 軽 度 | 処置や治療は行わなかった(患者観察の強化、バイタルサインの 軽度変化、安全確認のための検査の必要性は生じた) |
3a | 一過性 | 中等度 |
簡単な処置や治療を要した(消毒・湿布・皮膚の縫合・鎮静剤の投与など |
3b | 一過性 | 高 度 | 濃厚な治療を要した(バイタルサインの高度変化・人工呼吸器の 装着・手術・入院日数の延長・外来患者の入院・骨折など |
4a | 永続的 | 軽度から 中等度 |
永続的な障害や後遺症が残ったが、有意な機能障害や美容上の問題を伴わない |
4b | 永続的 | 中等度から 高 度 |
永続的な障害や後遺症が残り、有意な機能障害や美容上の問題を伴う |
5 | 死 亡 | 死 亡 | 死亡(原疾患の自然経過によるものを除く |
X | 不可解な合併症/原疾患の経過 |
V | 院内暴言・暴力 |
Z | その他 |