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本県でもハイリスク妊婦が増加しており、特に合併症をお持ちの妊婦さんの当院の分娩数が徐々に増加しています。一方、比較的リスクが低い妊婦さんも、医大まで程近いことなどから大学病院での分娩を希望される方もおられます。
奈良医大附属病院・メディカルバースセンターは、妊婦さんの自然なお産へのニーズにお応えすることと、助産師へのタスクシフトを目的に2011年開設され、平成28年度には新たな病棟(E棟6階南)へ移転しました。
いわゆる低リスクの妊婦さん(合併症のない初産婦・35歳以下、経産婦・40歳以下の方で、経過にも異常のない方)で希望される方を対象として妊婦健診・分娩・産後ケアを行います。
当センターでの分娩を予定しておられる方については、まず助産師による外来(助産外来)を妊娠20週台より隔回で受診して頂きます。分娩にあたっては全8床の個室を完備し、バースセンター専用の独立した分娩室を備えており、ご家族の分娩立ち会いが可能です。
最大の特徴は助産師主導の分娩でありながらも、即時の医療介入を可能とし安全性を担保することです。産科病棟(下の階)・婦人科病棟(同じフロア)とは至近距離にあり、分娩時の異常については複数の産婦人科医が24時間体制で対処します。また分娩時は胎児心拍数図を装着して、産科病棟からもセントラルモニターにて管理しています。
助産外来では産後の育児相談、乳房ケアなどにも積極的に対応しています。まずはご相談下さい。
お産された方からは「医師には話しにくいことも、助産師に話せてよかった」「お産の時に家族が一緒に居られてよかった」「入院中は個室でゆっくりできた」「何かあれば医師がすぐ近くに居てくれるので安心」などの意見も頂いております。
当センターで分娩を希望される場合でも、まずは産婦人科外来にご受診いただくことが必要です。ご希望の方は遠慮なく主治医までおたずね下さい。また帰省分娩(里帰り)でもお受け致しますが、通常より早めの帰省をお願いしています。詳しくは産婦人科外来(0744-22-3051:内線3328)までお問い合わせ下さい。
現在はCOVID-19感染症対策のため、院内助産は閉鎖しております。