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呼吸器・アレルギー・血液内科のホームページをお訪ねいただきありがとうございます。当診療科は外来診療を行うとともに、一般内科の病床ベッドを66床(C棟8階とB棟8階)担当し入院診療をおこなっています。診療領域としては、外来患者さんの診療は『呼吸器・アレルギー内科』、『血液内科』、『一般内科』(生活習慣病・アレルギー疾患・膠原病等)と多岐にわたっています。
診療スタッフは、一般内科の深い経験とともに、呼吸器・アレルギー内科もしくは血液内科全般の知識と豊富な経験を兼ね備えています。また、癌、アレルギー、感染症、肺循環、睡眠医療、移植医療などそれぞれの分野のエキスパートが揃っていますので安心してご受診ください。
・肺癌:個々の患者さまの病状や社会的背景に応じて、最も適切な治療法を提案し、患者さま自身と十分話し合い、安全かつ最も効果的な治療が行えるように努めています。
・気管支喘息:初診時に詳細な病歴聴取、喀痰検査、呼吸機能(気道可逆性試験)と必要に応じて呼吸一酸化窒素濃度(FeNO)測定を行います。
・COPD(肺気腫、慢性気管支炎):栄養障害や骨粗鬆症、心血管疾患などの併存症も併せて診断し治療を行うようにしています。吸入気管支拡張薬や去痰薬などによる薬物療法のみならず栄養管理、呼吸リハビリテーション、在宅酸素療法なども含めた包括的治療を行っています。
・びまん性肺疾患:特発性間質性肺炎やサルコイドーシスに加えて、過敏性肺臓炎、好酸球性肺炎などの病気を気管支鏡検査や、呼吸器外科と連携した胸腔鏡下肺生検などにより診断しています。各種膠原病に関連した呼吸器病変は関連他科やリウマチセンターと連携をとって診療を行っています。
・肺高血圧症:近年、肺高血圧症に有効な薬剤が開発され、治療が著しく進歩しています。当科では循環器内科と緊密に連絡をとり、適切な診療を提供しております。
・睡眠時無呼吸症候群:終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)が必要なため、入院で検査を行います。治療は、減量や生活習慣の是正を行うとともに、症状・重症度に合わせ、経鼻的持続陽圧呼吸療法(nCPAP)や歯科装具の装着などを行います。
奈良県内の数少ない血液疾患専門施設として、再生不良性貧血などの造血障害や多発性骨髄腫、白血病、悪性リンパ腫などの血液腫瘍の診療を中心に、一般の医療機関での対処が困難な白血病治療や造血幹細胞移植をおこなっています。
主な検査としては『呼吸器・アレルギー内科』では気管支鏡検査、精密呼吸機能検査、アストグラフ、心肺運動負荷検査、右心カテーテル検査肺換気・血流シンチ、CTガイド下肺生検、睡眠時ポリソムノグラフィー(PSG)などを行っています。『血液内科』では骨髄穿刺・生検・採取などを行っています。
私たちスタッフ一同は、『病気』だけではなく『病める人』を診るよう常に心がけております。『呼吸と循環の融合』の基本理念のもと、地域医療現場での『心の通った医療』の実践と、『高度な専門医療』そして『Clinical-Orientated Research』(治療医学への貢献を目指した研究)の実現に向けて、皆様に最先端の診療を提供できるよう日々努力して参るつもりです。