奈良県立医科大学_開学80周年及び畝傍山キャンパスオープン記念
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大学の組織HPhttps://bioch.naramed-u.ac.jp設立され、私はそのセンター長も兼任しています。2024年6月には井本ひとみ講師が着任され、10月には山内晶世助教が金沢医科大学に異動されたことに伴い、入れ替わりで堀川誠講師が着任されました。2025年2月現在、教授1名、講師2名、助教2名、教務職員(土田澄代)1名、大学院生(脳神経内科)1名、技術職員2名、非常勤講師1名、博士研究員1名、医科学研究生B5名の体制でオートファジーと老化の関連解析を進めています。2024年10月より、研究テーマの1つは革新的先端研究開発支援事業AMED CREST「リソソームストレス応答の破綻による神経・筋疾患発症機構の解明と超早期バイオマーカー開発」(研究開発代表者:中村修平)に採択されています。国内外の著名な老化、オートファジー研究者による講演会も主催し、2024年にはワシントン大学医学部 今井眞一郎先生、富山大学医学部 中川崇先生、北海道大学遺伝子病制御研究所 野田展生先生をお招きしてご講演いただきました。また、2024年にはドイツから2名の留学生をインターンシップで受け入れるなど、教室の国際化にも力を入れています。HPhttps://para.naramed-u.ac.jp/就任した。一方で、王寺准教授は感染症研究にも着手し、世界初の試みである吸虫生活環の人工再現に取り組んでいる。その成果を契機に地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の一員として学外協力者(長崎大・熱研、国立感染研)と共に世界規模の感染症課題に挑戦している。吉川教授は、臨床寄生虫学会賞を受賞(令和元年)、同年、臨床寄生虫学会理事長に就任した。令和3年のコロナ禍には第90回日本寄生虫学会・第32回日本臨床寄生虫学会をハイブリッド形式により主催し、成功裏に終えた。同年「図説人体寄生虫学」(改訂10版)編集委員長を務め、教育資材の整備に貢献した。また令和6年には、当講座同門の高橋優三先生(旧寄生虫学助教授から岐阜大学医学部教授に転出)が本学医学科同窓会長に就任された。10年間の国内外への研究報告(症例を含む)は123題、論文発表は91編(英文43編)、公募研究費は科研費などを含む18件を獲得した。25研究室集合写真吉川正英教授退官祝賀会(令和5年6月) 当生化学教室は教育面では医学科2年生向けの生化学講義、実習を、看護学科1年生向けの生化学講義を担当しています。研究活動について、前任の高沢伸教授のもとでREG遺伝子ファミリーの発現と制御、膵β細胞の自己複製、間歇的低酸素の分子生物学を中心に研究が進められました。2016年4月、牧野舞助教が着任しこの研究に加わりました。大学院生(脳神経内科1名、産婦人科1名)が学位取得に向け研究に励まれていました。また医科学研究生B1名が在籍していました。2022年3月、広中安佐子准教授が定年退職(現生化学非常勤講師)され、翌2023年3月、高沢伸教授が定年退職(現奈良医大名誉教授)されました。2023年8月、大阪大学より私(中村修平)が生化学講座第5代教授として着任し、以降は細胞内分解システムとして知られる「オートファジー」の分子機構とその老化や加齢性疾患における役割の解明を目指した研究を進めています。私の着任に併せて志摩喬之助教が着任し、大阪大学の大学院生4名も研究室に参加しました。その後2024年4月には学内に「オートファジー・抗老化研究センター」が 病原体・感染防御医学は、旧寄生虫学と旧細菌学の再編により平成23年に誕生した。この10年間、吉川正英教授(令和5年定年退職)をはじめスタッフが一丸となって臨床寄生虫学と再生医学の教育・研究に取り組んできた。まず令和2年に呼吸器内科医である北村知嵩研究助教(令和3年助教昇進)が着任し、呼吸器再生医療研究を開始した(令和6年学位取得)。令和3年には感染症内科より笠松(西村)知子助教が加わり、寄生虫外来(平成19年開設)を担当し臨床寄生虫の実践を継承した。そして令和5年、研究医養成コース一期生である三須政康研究助教(早稲田大から編入後、当講座にて学振DC1を取得、令和5年度大学院修了後学位取得、国立感染研・協力研究員)も加わり、ダニ媒介性感染症研究を開始した。王寺幸輝講師は平成29年に准教授に昇進し、発毛・内耳・肺の再生医療研究を推進。日本再生医療学会(令和4年)において発毛再生研究のシンポジストとして講演し、同学会代議員および毛髪科学研究会世話人に医学科:基礎医学教育 生化学教授/中村 修平医学科:基礎医学教育 病原体・感染防御医学前教授/吉川 正英

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