虚血性心疾患の臨床研究

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虚血性心疾患の臨床研究

現在循環器内科では、下記のごとく様々な虚血性心疾患に関連した臨床研究を行っています。

1. OPINION研究

カテーテルメンバー
臨床活動と研究の両方をがんばっています!

OCTとIVUSガイドPCIを比較した前向き多施設共同研究で、主論文はEuropean Heart Journalに掲載され、サブ解析も1つ論文化されました。

2. J-MINUET研究

トロポニン陽性ACSにおける治療の現状とその効果の実態調査が主な目的の多施設共同研究で、サブ解析も含めて8本の論文がこれまでに発表されています。

3. NARA-MI study

2007年から奈良県立医 科大学に入院し、緊急心臓カテーテル検査を施行された急性心筋梗塞患者を対象とした臨床研究で、単施設のデータではありますが、現在もデータを蓄積中です。日本循環器学会や国際学会で研究成果を発表するとともに論分化を進めています。

4. Prevent CINC-J study

「高容量スタチンを用いて心臓カテーテル検査後の造影剤腎症を予防可能か」を目的としたランダム化前向き多施設共同研究で、斎藤教授、渡邊講師を中心に症例数を蓄積しているところです。

5. 高脂血症を合併する急性心筋梗塞における冠動脈血管修復過程におよぼす
 多価不飽和脂肪酸の追加投与に関する研究

当科における前向きランダム化試験で、登録を終え、現在データを解析中です。

6. Mechanism Ultimaster研究

OFDIを用いて, PCI時に新世代の薬剤溶出性ステント(Ultimaster)が留置された病変の短期、および中期フォローアップ時の新生内膜の被覆化を観察した多施設共同研究です。
症例の登録が終わり、現在コアラボで解析中です。

7. COCOA study

OCTガイドとアンギオガイドPCIを比較したランダム化前向き多施設共同研究で現在症例を登録中です。

8. Model U-SES study

新世代の薬剤溶出性ステント、Ultimaster留置後3カ月で抗血小板薬2剤併用療法を単剤にすることへの安全性を検討する多施設共同研究です。現在、症例登録が終わり、結果発表が待たれるところです。

9. 新世代IVUS、IVUSカテーテルに関する研究

大倉准教授を中心に新世代IVUSの有用性を検証した研究です。
新旧のIVUSカテーテルを臨床例を含めて比較検討しました。

10. MGH-OCT erosionレジストリー

Massachusetts General Hospitalを中心とした多施設共同研究で、急性心筋梗塞のOCT画像を用いて、プラークびらんを責任として発症した急性心筋梗塞の臨床像の解明を目的としています。
コアラボでの解析が終了し、近日中に学会などで発表される予定です。

11. STARS-ACS研究

心房細動を合併したACS症例に抗凝固薬に加え、抗血小板薬2剤併用療法を行うことが妥当かを検証した多施設共同研究です。現在、症例を要録中です。

12. その他, OCTを用いた臨床研究

世界に先駆けてOCTを導入した当科では、OCTを用いた臨床研究を積極的に行っています。
OCTを用いての分岐部病変へのアプローチ、冠動脈石灰化結節の予測因子、ステント留置後のirregular protrusion、ステント内再狭窄に対する薬剤溶出性バルーンの効果、など研究成果を国内外の学会で発表し、今後も継続して世界に発信できるように努めたいと思います。

ステント留置後のirregular protrusion