耳鼻咽喉・頭頸部外科の一番の魅力は何でしょう?答えは“diversity多様性”です。領域の多様性は守備範囲の広さを意味し、頭蓋底から上縦隔までの疾患が対象です。疾患では、めまいや難聴などの感覚器疾患と頭頸部腫瘍とが大きな柱ですが、副鼻腔炎をはじめとする炎症性疾患、鼻アレルギーなどアレルギー性疾患、鼻骨骨折など外傷性疾患、など多岐にわたります。治療は、内科的治療、局所治療、手術治療など多様性に富んでいます。特に手術は、皮膚切開を伴う外科手術、耳や喉頭での顕微鏡下手術、鼻副鼻腔や咽喉頭での内視鏡手術、など多種多様な手術を行っています。また近い将来、ロボット手術も普及していくでしょう。手術に興味のある方、ぜひ耳鼻咽喉・頭頸部外科の門をたたいてください。一方、働き手の多様性もあります。大学病院や基幹病院で手術や重症な入院疾患に従事する方、外来診療が主体の診療所での勤務、大学などの研究機関で研究に従事する方、国内・国外留学などライフステージにあわせての選択が可能です。特に、結婚出産育児と仕事の両立を考えている方にも活躍できる診療科です。奈良県立医科大学耳鼻咽喉・頭頸部外科では、優れたスタッフが皆様の研修をサポートし、立派な耳鼻咽喉・頭頸部外科医に育成します。

奈良県総合医療センターは、2018年5月にリニューアルしました。“医の心と技を最高レベルに磨く”を基本理念とし、“断らない救急”で地域医療に貢献しています。PET-CT、ハイブリット手術室など最新機器も導入し、質の高い医療を実践しています。毎年多くの研修医が入職、耳鼻咽喉科にローテートしており、耳鼻咽喉科のプライマリケアや救急疾患、耳鼻咽喉科手術などに従事しています。研修医の先生方の希望に沿った研修を可能にしています。当センターに興味をもたれた医学生ならびに初期研修医の方はぜひ病院見学にお越しください。