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新人研修・3年目までの基礎研修

当院薬剤部では入職3年目までの新人薬剤師に対し、薬剤師業務を幅広く経験してもらい、臨床に即した知識・技能をバランスよく習得できるようなプログラムを実施しています。目標を可能な限り細かく設定し、着実に進んでいる実感が持てるように配慮しています。
またプリセプター制度を導入し、新人が質問や相談しやすい環境づくりをしており、入職2年目以降は教える立場として、自身の知識や技術の向上を図っています。

1年目:主に調剤業務(調剤、注射、麻薬)、日直、当直業務に必要な知識及び技能の習得
2年目:「自ら考える」ということに重点をおいた研修
           プリセプターとして新人教育に携わる
3年目:「自らの考えを伝える」ということに重点をおいて、学会発表ができるような知識や技能の習得

また4年目以降も薬剤師の質的向上を図るためのキャリアプラン、高度な専門知識を有する薬剤師の育成、専門・認定薬剤師などの資格取得、ならびに多様な業務を行うための個人の知識、技能の習得に力を入れています。

新人薬剤師研修スケジュール

新人薬剤師研修スケジュールの図

組織を支える薬剤師として

組織を支える薬剤師としての説明の図

プリセプター制度

当院薬剤部ではプリセプター(先輩)がプリセプティ(新人)をマンツーマンで教育・指導する制度をとっています。
先輩が側にいてくれることにより不安が少なく、質問や相談しやすい環境を作ることで迅速な技術の習得を図っています。

プリセプター制度の説明の図

先輩の声

・2020年度入職

先輩01

出身校:神戸薬科大学
入職した当初は右も左も分からない状態でしたが、先輩方からの温かい指導を受けつつ、同期と切磋琢磨しながら徐々に業務をこなせるようになりました。
現在は化学療法係として主に化学療法室で外来、入院患者さんの抗がん剤治療に携わっています。抗がん剤治療はより専門的な知識を要するため、経験豊富な先輩方にサポートして頂きながら知識を深めています。また、外来化学療法室では薬剤師だけでなく医師、看護師と連携を取りながら業務にあたっています。他職種とコミュニケーションを取る中で自分の未熟さを痛感する日々ですが、新たな学びや気付きがあり、他職種からも多くの刺激を受けています。今後も、患者さんにより良い医療を提供するために研鑽を積んでいきたいです。

・2020年度入職

先輩02

出身校:大阪大谷大学
奈良医大では多くの先輩方が資格を取得し活躍されており、私も認定・専門薬剤師の資格を取得して薬剤師として成長していきたいと考えていたので入職しました。
ここで働く中で、腎機能による薬剤の用法用量の調節する重要性に興味をもち、腎臓薬物療法認定薬剤師の資格を取得したいと思いました。この資格を取得するために腎機能だけでなく、薬剤の特徴や疾患に対して理解し、各分野を勉強する上で薬剤部からのバックアップをして頂いてます。
現在では注射係に配属されており、処方鑑査やTDMを行っています。TDMでは患者さんの背景を見て投与設計を行うため、注射薬についてとても勉強になっています。
将来、腎臓薬物療法認定薬剤師の資格を取得し薬剤師としてスキルアップしていきたいと思います。

・2021年度入職

先輩03

出身校:武庫川女子大学
私はチーム医療において薬剤師として活躍し、患者さん一人一人に最善の医療を提供したいと考え入職しました。
チーム医療で活躍するためには、幅広い知識から専門的な知識まで必要となりますが、当院は特定機能病院であるため高度な医療に関わることができ、また、様々な疾患について学べる環境があると考えています。研修制度としては、プリセプター制度をはじめ、新人研修、基礎研修があります。
入職してすぐは覚えることが多く、慣れない環境に不安を感じることがありましたが、歳の近いプリセプターの先生に定期的な面談や指導をしていただき、一つずつ確実にできることが増えていきました。他にも、初めての当直は見習い当直として一人の先生に指導していただけたり、手術室での薬品管理業務や化学療法係での抗がん剤調製の研修など制度や研修がとても充実しています。
今後は、指導していただいたことを後輩につなげていき、また、基礎研修をいかして将来は専門的なスキルを持つ薬剤師を目指していきたいです。

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