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MBT新型コロナ感染対策の研究結果について

報告日 令和2年11月26日
試験依頼者 株式会社カナサシテクノサービス 様(静岡県静岡市)、有限会社サンスバル 様(静岡県静岡市)
試験依頼品 バスター8
概要 微生物感染症学講座・矢野寿一教授、中野竜一准教授の研究グループは、株式会社カナサシテクノサービス・有限会社サンスバルからの受託研究により、バスター8が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容

密閉されたデシケータにウイルス付着のシャーレを静置し、バスター8から発⽣するオゾンを約10 ppm に調整し、10分、30分および60分曝露させました。密閉空間の中には試験⽚は1 つのみ設置し、曝露時間終了後に取り出した試験⽚にSCDLP培地を滴下させ、セルスクレーパーを⽤いてウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて測定しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果

バスター8から発生したオゾンガスを新型コロナウイルスに曝露させると、1.15 x 107 PFU/mLから10分で5.80 x 105 PFU/mL(減少率90.720%)、30分で8.55 x 104 PFU/mL(減少率98.632%)、60分で2.70 x 105 PFU/mL(減少率99.950%)となり、不活化を確認しました。

 バスター8

図1.バスター8から発生するオゾンガスによるウイルス感染価の推移

考察

本試験で使⽤したバスター8 で⽣成したオゾンガスは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験器でオゾンガスの空間噴霧を行うことにより、物質の表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

報告日 令和2年11月11日
試験依頼者 株式会社カナサシテクノサービス 様(静岡県静岡市)、有限会社サンスバル 様(静岡県静岡市)
試験依頼品 オゾンエアーサラス (SA-1)、オゾンエアーフィーノ (VS-50S)
概要 微生物感染症学講座・矢野寿一教授、中野竜一准教授の研究グループは、株式会社カナサシテクノサービス・有限会社サンスバルからの受託研究により、オゾンエアーサラス (SA-1)、オゾンエアーフィーノ (VS-50S)が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容

密閉されたデシケータにウイルス付着のシャーレを静置し、オゾンエアーサラス (SA-1)から発⽣するオゾンを0.05ppm、オゾンエアーフィーノ (VS-50S) から発⽣するオゾンを約0.05ppmに調整し、それぞれ16 時間曝露させました。密閉空間の中には試験⽚は1 つのみ設置し、曝露時間終了後に取り出した試験⽚にSCDLP 培地を滴下させ、セルスクレーパーを⽤いてウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて測定しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果 オゾンエアーサラス (SA-1)から発⽣するオゾンガスを新型コロナウイルスに曝露させると、1.15 x 107PFU/mL から16 時間後に検出限界の<1.00 x 102 PFU/mL(減少率>99.996%)まで感染価が減少しました。

 カナサシサンスバル1

図1.オゾンエアーサラス (SA-1)から発生するオゾンガスによるウイルス感染価の推移

 オゾンエアーフィーノ (VS-50S) から発⽣するオゾンガスを新型コロナウイルスに曝露させると、1.15 x 107PFU/mL から16 時間後に検出限界の<1.00 x 102 PFU/mL(減少率>99.997%)まで感染価が減少しました。

 カナサシサンスバル2

図2.オゾンエアーフィーノ (VS-50S) から発⽣するオゾンガスによるウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤したオゾンエアーサラス (SA-1)およびオゾンエアーフィーノ (VS-50S)で⽣成したオゾンガスは、⽇本産業衛⽣学会が定めるオゾン許容濃度(1 ⽇8 時間、1 週間40 時間、0.1 ppm 以下)においても、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験器でオゾンガスの空間噴霧を行うことにより、物質の表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

報告日 令和2年11月9日
試験依頼者 株式会社村田製作所 様(京都府長岡京市)
試験依頼品 イオナイザMHM306-01、 オゾナイザMHM503-00A
概要 微生物感染症学講座・矢野寿一教授、中野竜一准教授の研究グループは、株式会社村田製作所からの受託研究により、イオナイザMHM306-01およびオゾナイザMHM503-00Aが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容 密閉された6.7ℓの空間にウイルス付着のシャーレを静置し、イオナイザ・オゾナイザから発生するオゾンをファンにて一定時間照射しました。作用時間後にSCDLP培地を試験片に滴下させ、セルスクレーパーを用いてウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。
研究成果 オゾンを1.07 x 107PFU/ml の新型コロナウイルスに照射すると、 0.1 ppm では360 分で、0.5ppm では120 分で、6.0 ppm では60 分で検出限界以下の1.00 x 102PFU/ml(減少率 >99. 997%)へと感染価が減少しました。

村田製作所図1

図1.オゾンによるウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤したイオナイザMHM306-01 ・オゾナイザMHM503-00A にて⽣成したオゾンは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験器を用いることにより、物質の表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

報告日 令和2年11月2日
試験依頼者 株式会社REO研究所 様(宮城県東松島市)
試験依頼品 オゾンナノバブル水
概要 微生物感染症学講座・矢野寿一教授、中野竜一准教授の研究グループは、株式会社REO研究所からの受託研究により、オゾンナノバブル水が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容 オゾンナノバブル⽔に新型コロナウイルスを9:1 の割合で接種し、5 分および10分静置しました。オゾンナノバブル⽔を⽣成した際に使⽤した⽔のみをコントロールとして使⽤しました。反応時間の後、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。
研究成果

⾷塩濃度0.9%のオゾンナノバブル⽔と⾷塩濃度1.8%のオゾンナノバブル⽔を新型コロナウイルスに5分接触させると、1.0 x 107PFU/ml からそれぞれ2.7 x 105PFU/ml(減少率97.404%), 1.6 x104PFU/ml(減少率99.850%)へと感染価が減少しました。10 分の接触ではさらに減少し、それぞれ1.1 x 105PFU/ml(減少率98.238%), 4.5 x 102PFU/ml(減少率99.993%)となりました(図1)。

REO図1

図1.オゾンナノバブル水によるウイルス感染価の推移

 

考察 本試験で使⽤したオゾンナノバブル⽔は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験液による拭き取り清掃等を⾏うことにより、物質の表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

報告日 令和2年10月29日
試験依頼者 株式会社キャンディル 様(東京都新宿区)、大和ハウス工業株式会社 様(大阪府大阪市)
試験依頼品 光触媒(アパタイト被覆二酸化チタン)加工したガラス板
概要 微生物感染症学講座・矢野寿一教授、中野竜一准教授の研究グループは、株式会社キャンディル及び大和ハウス工業株式会社との共同研究により、光触媒加工したガラス板が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容 光照射保管および暗所保管した2種類の試験品に新型コロナウイルスを接種し、白色蛍光灯500lx(<380nmのUVカット)下もしくは0lx(暗所)にて、静置しました。作用時間後、PBS液によってウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め装置のもとに行いました。
研究成果

光照射条件500lxでは、光照射保管および暗所保管した試験品とも、時間経過とともに感染価が減少し、1時間で90%以上、4時間で99%以上の減少率を示しました。さらに6時間作用させると、99.806%の感染価の減少を示しました(図1)。
暗所条件0lxにおいても、光照射保管および暗所保管した試験品とも、時間経過とともに感染価が減少し、1時間で90%以上、2時間で99%以上の減少率を示しました。さらに6時間作用させると、光照射保管の試験品で99.559%、暗所保管の試験品で99.438%の感染価の減少を示しました(図2)。

キャンディル図1

図1.光照射条件500lxにおけるウイルス感染価の推移

キャンディル図2

図2.暗所条件0lxにおけるウイルス感染価の推移

考察 本試験で使用した光触媒(アパタイト被覆二酸化チタン)は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に接触させることにより不活化することが判明しました。本試験品を使用することにより、物質の表面についた新型コロナウイルスによる接触感染防止に有効である可能性が考えられました。なお、空間に浮遊するウイルスへの効果、人体への影響については検証を行っていません。

 

報告日 令和2年10月29日
試験依頼者 株式会社ドゥエルアソシエイツ 様(大阪府大阪市)
試験依頼品 光触媒加工したガラス板および紫外線
概要 微生物感染症学講座・矢野寿一教授、中野竜一准教授の研究グループは、株式会社ドゥエルアソシエイツからの受託研究により、紫外線および光触媒加工したガラス板が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容 光触媒加工したガラス板および未加工のガラス板に新型コロナウイルスを接種し、385nm(UVA)にピークを持つLED電球よりUVAを照射しました。またコントロールとして、未加工のガラス板に新型コロナウイルスを接種し、0W/cm2(暗所)にて静置しました。作用時間後、PBS液によってウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め装置のもとに行いました。
研究成果

光触媒未加工のガラス板にUV3W/cm2で照射すると、3.60 x 105 PFU/mL から10 分後に検出限界の5.00 x 101PFU/mL 未満(減少率>99.982%)まで感染価が減少しました。⼀⽅、光触媒加⼯のガラス板にUV3W/cm2で照射すると、10分後では2.02 x 104 PFU/mL の感染価が残存しましたが、30 分後には検出限界の<5.00 x 101PFU/mL 未満(減少率>99.977%)まで感染価が減少しました(図1)。
デュエルアソシエイツ2図1

図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験によってUVAの波⻑による新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化効果が確認されました。また、光触媒加⼯品において光触媒未加⼯品より低いながらも不活化効果がみられました。試験品表⾯の酸化チタン量が多いためウイルス液が染みこんだ事が影響していると思われました。なお、空間に浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

報告日 令和2年10月27日
試験依頼者 マクセル株式会社 様 (東京都港区)
試験依頼品 オゾン除菌消臭器「MXAP-AE270」で生成されたオゾンガス
概要 微生物感染症学講座・矢野寿一教授、中野竜一准教授の研究グループは、マクセル株式会社との共同研究により、オゾン除菌消臭器「MXAP-AE270」で生成したオゾンガスが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容 アクリル製試験ボックスの所定の位置に新型コロナウイルスを塗抹させたシャーレを静置し、オゾン除菌消臭器で生成されたオゾンガスを0.05ppmに調整し12時間、16時間および24時間暴露させました。作用時間後に、SCDLP培地を試験片に滴下させ、セルスクレーパーを用いてウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め装置のもとに行いました。
研究成果

オゾンガスを新型コロナウイルス液に暴露すると、 反応前のウイルス感染価5.25 x106 PFU/mlから12時間後に検出限界の<1.00 x 102 PFU/ml(減少率 >99.996%)まで感染価が減少しました(図1)。

マクセルver2図1

図1.オゾンガスによるウイルス感染価の推移

考察 本試験で使用したオゾン除菌消臭器「MXAP-AE270」で生成されたオゾンガスは、日本産業衛生学会が定めるオゾン許容濃度(1日8時間、1週間40時間、0.1ppm以下)である0.05ppmにおいても、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験器でオゾンガスの空間噴霧を行うことにより、物質の表面についた新型コロナウイルスによる接触感染防止に有効である可能性が考えられました。なお、浮遊するウイルスへの効果、人体への影響については検証を行っていません。

 

報告日 令和2年10月16日
試験依頼者 株式会社MTG 様(愛知県名古屋市)、株式会社Kirala 様(東京都中央区)
試験依頼品 EOCIS技術を応用した「放電式オゾン発生システム」
概要 微生物感染症学講座・矢野寿一教授、中野竜一准教授の研究グループは、株式会社MTG及び株式会社Kilaraからの受託研究により、「放電式オゾン発生システム」で生成されたオゾンガスが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容 アクリル製試験ボックスの所定の位置に新型コロナウイルスを塗抹させたシャーレを静置し、「放電式オゾン発生システム」で生成されたオゾンガスを30分および60分暴露させました。作用時間後に、チオ硫酸ナトリウム入りSCDLP培地を試験片に滴下させ、セルスクレーパーを用いてウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め装置のもとに行いました。
研究成果

ボックス内のオゾンガス濃度の推移は図1のとおりであり、オゾンガスを4.75 x106 PFU/mlの新型コロナウイルスに暴露させると、30分で2.98 x 105 PFU/ml(減少率91.500%)、60分で5.50 x 104 PFU/ml(減少率98.428%)へと感染価が減少しました(図2)。

MTGKirala図1 

図1.ボックス内のオゾンガス濃度推移

 

MTGKirala図2

図2.オゾンガスによるウイルス感染価の推移

考察 本試験器で生成したオゾンガスは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験器を無人空間で使用し、オゾンガスの空間噴霧行うことにより、物質の表面についた新型コロナウイルスによる接触感染防止に有効である可能性が考えられました。なお、空間に浮遊するウイルスへの効果、人体への影響については検証を行っていません。

 

報告日 令和2年10月15日
試験依頼者 マクセル株式会社 様 (東京都港区)
試験依頼品 業務用 蛇口直結型オゾン水生成器「MXZW-WM100J」で生成されたオゾン水
概要 微生物感染症学講座・矢野寿一教授、中野竜一准教授の研究グループは、マクセル株式会社との共同研究により、業務用蛇口直結型オゾン水生成器「MXZW-WM100J」で生成したオゾン水が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容 新型コロナウイルスをオゾン水生成器「MXZW-WM100J」で生成したオゾン水と混合させ、30秒および60秒反応させました。コントロールとして、PBS(リン酸緩衝食塩水)とウイルス液を同様に混合させ、30秒及び60秒反応させました。反応後、チオ硫酸ナトリウム含有培地にて反応を停止させ、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め装置のもとに行いました。
研究成果

オゾン水を新型コロナウイルス液に混合すると、 反応前のウイルス感染価1.49 x106 PFU/mlが、30秒後に2.75 x 103 PFU/ml(減少率99.784%)へ、60秒後には<2.00 x 102 PFU/ml(減少率 >99.983%)へと検出限界以下まで感染価が減少しました(図1)。

マクセル図1

図1.オゾン水によるウイルス感染価の推移

考察 本試験で使用した業務用蛇口直結型オゾン水生成器「MXZW-WM100J」で生成されたオゾン水は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験液を用いて清掃を行うことにより、物質の表面についた新型コロナウイルスによる接触感染防止に有効である可能性が考えられました。なお、浮遊するウイルスへの効果、人体への影響については検証を行っていません。

 

報告日 令和2年10月14日
試験依頼者 株式会社フジ医療器 様 (大阪府大阪市)
試験依頼品 トレビ・クリアゼロ「FWO-3」で生成されたオゾン水
概要 微生物感染症学講座・矢野寿一教授、中野竜一准教授の研究グループは、株式会社フジ医療器からの受託研究により、トレビ・クリアゼロ「FWO-3」で生成したオゾン水が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容

【試験1】シャーレに新型コロナウイルス液を付着させ、トレビ・クリアゼロ「FWO-3」を2回噴霧し15秒、60秒及び3分静置させました。コントロールとして、PBS(リン酸緩衝食塩水)を2回噴霧し15秒、60秒及び3分静置させました。反応後、チオ硫酸ナトリウム混合回収液にて反応を停止させ、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。

【試験2】新型コロナウイルス液をトレビ・クリアゼロ「FWO-3」で生成したオゾン水と混合させ、15秒及び60秒反応させました。コントロールとして、PBS(リン酸緩衝食塩水)とウイルス液を同様に混合させ、15秒及び60秒反応させました。反応後、チオ硫酸ナトリウム混合回収液にて反応を停止させ、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。

なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに行ないました。

研究成果

【試験1】オゾン水を新型コロナウイルスに噴霧すると、 1.69 x106PFU/mlから15秒後に1.15 x 104 PFU/ml(減少率99.098%)、60秒後に1.75 x 103 PFU/ml(減少率99.844%)、3分後には1.25 x 102 PFU/ml(減少率99.988%)と検出限界以下まで感染価が減少しました(図1)。

フジ医療器図1

図1.オゾン水噴霧によるウイルス感染価の推移

【試験2】オゾン水と新型コロナウイルスを混合すると、9.75 x 106 PFU/mlから15秒後に4.30 x 105 PFU/ml(減少率95.425%)、60秒後に1.20 x 105 PFU/ml(減少率98.769%)へと感染価が減少しました(図2)。

フジ医療器図2

図2.オゾン水混合によるウイルス感染価の推移

考察 本試験で使用したトレビ・クリアゼロ「FWO-3」で生成されたオゾン水は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験液を用いて清掃を行うことにより、物質の表面についた新型コロナウイルスによる接触感染防止に有効である可能性が考えられます。なお、浮遊するウイルスへの効果、人体への影響については検証を行っていません。

 

報告日 令和2年9月1日
試験依頼者 株式会社MTG 様 (愛知県名古屋市)
試験依頼品 MTG社製除菌液製造器e-3Xにて作製された生成液
実験方法 精製した新型コロナウイルスに生成液を噴霧し不活化効果を測定した。
実験結果 コントロールと比べ、5分で最大99.992%まで不活化が確認された。
考察 本試験で使用したMTG社製除菌液製造器による生成液は、新型コロナウイルスを不活化することが判明した。本生成液による拭き取り清掃を行うことにより、物質の表面についた新型コロナウイルスによる接触感染防止に有効である可能性が考えられる。

空間に浮遊するウイルスへの噴霧による効果、人体への影響については、実験を行っていない。

 

報告日 令和2年8月25日
試験依頼者 やまと真空工業株式会社 様 (奈良県香芝市)
試験依頼品 抗ウイルスマスク
実験方法 抗菌加工がされているマスク表面の不織布及び耳紐を切り取り、不織布及び耳紐に精製した新型コロナウイルスを塗布し不活化効果を測定した。
実験結果 コントロールと比べ、2時間で1/1000まで不活化が確認された。
考察 マスク表面及び耳紐は上記のとおり不活化が確認できたので、マスクを手で外すときには接触感染を低減できる可能性が考えられる。

飛沫感染、飛沫核(空気)感染及びマスクを使用した場合の人体への影響(感染確率等)については、実験を行っていない。

 

お問い合わせ

公立大学法人奈良県立医科大学 法人企画部 研究推進課 産学連携推進係(産学連携推進センター)

奈良県橿原市四条町840番地

電話番号:0744-22-3051

ファックス番号:0744-29-8021