前期プログラム 後期プログラム 1) 第1内科における後期研修実施理念 2) 第1内科後期研修の特徴 3)各専門部門の特徴 4)専門医取得について 5)研修医教育 6)研究活動 7)後期研修募集要項 8)第1内科学教室スタッフ 研修医3年目の声 平成22年度統合講義
■前期研修プログラム
奈良県立医科大学卒後臨床研修センターのHPも参考にしてください
http://www.naramed-u.ac.jp/~byoin1ka/kensyuu19/index.html
研修医指導目標
●医師として専門技術を学ぶだけでなく、幅広い知識と豊かな人間性を持った医師の育成
研修医指導システム ●担当医となり、上級の主治医とともに2人以上で診療にあたる屋根瓦式指導体制
●毎週カンファレンスや教授回診で症例呈示→病態や治療方針を指導医が直接教示
●病棟には3名の病棟担当指導医がおり,症例に関する疑問などに的確に対応
●興味深い症例は学会・研究会での発表を奨励
●コメディカルとの親睦会には積極的に参加を奨励
当科研修目標・特徴
●一般内科医としての基本的態度、知識、技能の修得
●内科を専攻しない医師にも最低限必要な内科的知識および手技の修得
●週1回のレクチャーや指導医からの手技指導を実施
●研修初期の患者検査への立ち会い
●当科専門疾患および当直医に必要な救急医療の知識、技能の修得
●気管内挿管、中心静脈の確保、除細動などへの積極的参加を奨励
●心臓カテーテル検査および腎生検に参加(2年目)
●認定内科医取得のための症例経験を配慮
■後期研修プログラム
後期研修プログラム 01
第1内科における後期研修実施理念
斎藤教授からのメッセージ
前期研修中の皆さんは、日々さまざまな臨床経験を重ねておられることと思います。後期研修は、前期研修での臨床経験をふまえ、さらに深く臨床経験を積み重ねるとともに、専門医としての素養を培う大切な時期です。 「薬のさじ加減」という言葉があります。古来から名医とは、個々の症例に対する“さじ加減”を体得した医師と考えられてきました。一方、昨今は、大規模臨床研究によるEvidence-based medicine(EBM)に基づく医療が推奨されます。しかし、医療がマニュアルどおりに実践できるはずもなく、EBMに基づく標準的医療と古来からの“さじ加減”による個々の症例に対する医療という一見相反する考え方を皆さんはすでに実感されているのではないでしょうか。症例を多く経験するにつれ、現代医学や大規模臨床試験の結果を適応できない症例に遭遇します。私たちは、症例ごとの差異を的確に判断しEBMに立脚しつつ、かつ、個人に最適な医療を提供できる医師、つまり真の専門医に皆様が成長されることを心から希望します。真の意味における専門医になるためには、単に臨床の知識と技術を修得するだけでなく、個々の症例における疑問(原理やEvidenceに合致しない場合の疑問)を解決するための考え方や手法を修得することが大変重要になると考えられます。つまり、研究する心を修得することが極めて重要なのです。私たちの後期研修における最終目標は、このような研究心を皆さんに修得していただき、幅広い知識と科学的素養を兼ね備えた医師、つまり医科学者(Physician-Scientist)養成の足がかりを作ることです。
後期研修プログラム 02
第1内科後期研修の特徴
● 循環器病・腎臓病・代謝疾患(糖尿病)を担当
●生活習慣病とその合併症を統合的に学ぶうえで最適な研修環境
●Physician-Scientist(臨床に携わりつつ基礎あるいは臨床研究を施行できる医師)の養成
●多くのスタッフが内科専門医、循環器専門医、腎臓専門医、糖尿病専門医
●米国での臨床内科教育および循環器・腎臓基礎研究を経験したスタッフが直接指導
●世界に通用する内科専門医の養成
●研修内容は個々人の希望を聞いて設定
前期プログラム 後期プログラム 1) 第1内科における後期研修実施理念 2) 第1内科後期研修の特徴 3)各専門部門の特徴 4)専門医取得について 5)研修医教育 6)研究活動 7)後期研修募集要項 8)第1内科学教室スタッフ 研修医3年目の声 平成21年度統合講義
後期研修プログラム 03
各専門部門の特徴
循環器疾患担当上村講師からのメッセージ
循環器病は生活習慣の欧米化、高齢化に伴いその数は増加の一途をたどっております。かつて、循環器病は、心臓や血管に形態的あるいは機能的な異常が明らかになってからはじめて循環器病と捉えられ、生理学的検査や画像検査が主 となって診断され、その病態生理が理解されてきました。しかし、現在では、循環器病研究にも分子生物学的、細胞生物学的手法が応用され、その発症・進展の分子機序がかなり明らかになってきました。 第1内科では、ANPやBNPはじめ多くのホルモン・サイトカイン等の生理活性物質の病態への関与に興味を持ち、必然的に発症する循環器病の分子基盤を臨床的・基礎的に解明し、それを新しい循環器医療に応用することを目的としております。しかし、机上の研究や理論だけでは不十分であり、豊富な症例を対象にし、日常診療を通して「患者さんから学ぶ」姿勢を原則としております。若い先生方が多く循環器病を専攻し、私たちと一緒に働き、互いに研鑽できる日を楽しみにしています。
当科循環器診療の特徴
●最新鋭の心臓カテーテル検査機器、アブレーションに対応したマッピングシステムを導入
●極めて豊富な症例数→カテーテルはじめ多くの技術習得が可能
●心筋梗塞等の救急疾患への対応に重点
●豊富な重症心不全症例→重症心不全の管理の修得
●日本循環器病学会、日本心血管インターベンション学会の認定研修施設
循環器症例統計
●入院症例 1225症例/年
●CCUへの緊急入院 285症例/年 ☆急性心筋梗塞 117例、不安定狭心症 41例 ☆劇症型心筋症などを含む重症心不全 76例
●重症心不全例に対するPCPS 8例、IABP 52例
●心臓カテーテル検査960例 ☆PCI 355例
●電気生理学的検査 49件,アブレーション 70件,ペースメーカ埋め込み術 61件
●心筋生検 56件
腎疾患部門: 腎疾患担当 岩野講師からのメッセージ
腎臓は、多彩な機能を持ち、多くの生命現象に深くかかわっています。腎臓内科は、腎臓を軸として、多くの疾患を経験することが可能な専門分野と考えられます。例えば、多くの膠原病は腎病変を合併しますので、腎臓内科医は膠原病に関する知見も修得する必要があります。また、糖尿病患者の多くが蛋白尿や腎不全を合併するため、糖尿病臨床に関する知識は日々の腎臓患者診療において欠くべからざるものとなっています。さらに、高血圧や電解質管理など日常臨床で遭遇する多くの現象に関して深く学ぶことが可能です。つまり、腎臓内科は内科を広く学びたい方に最適の専門科のひとつと考えられます。
当科腎疾患診療の特徴
● 豊富な急性腎不全や慢性腎不全症例
● 血液透析、腹膜透析、術後や重症心不全合併例の血液浄化療法を修得
● 腎臓専門医や透析専門医を取得するに十分な症例経験が可能
● 積極的腎生検の施行→全国でも有数の腎生検症例数(累積腎生検数 4000例以上)
● 腎生検標本の病理学的診断を当科独自に施行→マンツーマンでの腎病理指導
代謝疾患部門
代謝疾患担当 金内助教授からのメッセージ
代謝疾患部門は主として糖尿病を担当しています。近年は、心疾患・腎疾患を問わず糖尿病合併例が急増しており、糖尿病合併症の予防と治療は内科医にとって重要な課題です。
糖尿病は全身疾患ですから、合併症出現時には迅速な対応が必要です。当科では循環器、腎臓部門との協力で細小血管合併症および大血管合併症に対する治療を的確に行っており、多くの症例を経験することが可能です。また、当科は日本糖尿病学会認定施設であり、糖尿病研修指導医、専門医が個々の症例ごとに指導します。
後期研修プログラム 04
専門医取得
第1内科は、循環器病・腎臓病・高血圧症・糖尿病を担当しています。現在の国民病ともいえる生活習慣病の大部分をカバーする領域の疾患群を担当していることが特徴です。これらの分野に責任ある専門医を育成するために、第1内科学教室では多種の専門医資格取得が可能です。
取得可能専門医
● 日本内科学会認定医,専門医
● 日本循環器病学会専門医
● 日本腎臓学会専門医
● 日本糖尿病学会専門医
● 日本老年医学会専門医
● 日本透析医学会専門医
● 日本心血管インターベンション学会専門医
後期研修プログラム 05
研修医教育
後期研修における専門医養成のために、各分野の専門医が研修医指導にあたります。さらに、専門医取得のために症例経験に偏りのないように配慮します。また、下記のように研修医教育のためのカンファレンスも充実しています。
● Clinical Conference(週1回)
●Mortality Case Conference(月1回)
●臨床レクチャー(月2回)
●CPC(月1回)
●循環器疾患症例検討会(週2回)
●カテーテルカンファレンス(週2回)
●心筋シンチグラフィーカンファレンス(週2回)
●心電図検討会(週1回)
●抄読会(週1回)
●臨床研究カンファレンス(月2回)
●基礎研究カンファレンス(月1回)
前期プログラム 後期プログラム 1) 第1内科における後期研修実施理念 2) 第1内科後期研修の特徴 3)各専門部門の特徴 4)専門医取得について 5)研修医教育 6)研究活動 7)後期研修募集要項 8)第1内科学教室スタッフ 研修医3年目の声 平成21年度統合講義
後期研修プログラム 06
研究活動
第1内科後期研修においては、専門医として技術の習得と共にphysician-scientist養成のための研究心の修得を後期研修の大きな目標としています。
1.高度先進医療の開発と実践
後期研修の最初から、以下の述べるような高度先進医療にも積極的に興味を持って頂き参加されることを奨励します。
虚血下肢および虚血性心疾患に対する細胞移植療法
京都府立医科大学との共同研究で,急性心筋梗塞患者およびインターベンション治療あるいは冠動脈バイパス手術を行なえないほど重症な慢性虚血性心疾患患者を対象として,倫理委員会の承認のもと,心臓に対する末梢血(骨髄)単核球移植治療を行っています.従来,心筋虚血によって失われた心筋を再生させることは不可能と考えられてきましたが,私たちの治療法を用いることによって,いったん失われた心機能を改善させることができる可能性が出てきました.同様の治療法は虚血下肢疾患(閉塞性動脈硬化症,バージャー病)患者に対しても実施しており,安定した成績が得られています.
2.豊富な症例に支えられた臨床研究の実践
後期研修の後半では、希望者には各自に以下のような臨床研究を担当して頂き、症例の抽出、臨床研究のプログラミング、医学統計、学会発表、論文作成とPhysician-Scientistとしての実際的な研修を指導します。当科は他にも多くの多施設共同研究を主催あるいは参加しています。
●急性心筋梗塞・重症慢性虚血性心疾患に対する末梢血幹細胞移植
●虚血下肢に対する末梢血幹細胞移植
●BNPを指標にした心不全治療指針の作成
●急性冠症候群の治療に関する国際比較
●厚労省班研究:難治性ネフローゼ症候群の治療指針作成
●腎疾患における新しい予後判定因子の同定
3.国内外の大学間協力、病病連携、病診連携を中心にした大規模臨床研究の実践
JPAD研究
(Japanese Primary prevention of Atherosclerosis with aspirin for Diabetes)
この研究は、熊本大学循環器内科との共同研究で、2型糖尿病症例における心血管イベントにたいするアスピリンの一次予防効果の検討するものです。すでに2400例の登録し、おそらく本年にはアスピリンの一次予防効果が世界に先駆けて発信される予定である。この研究は厚生労働省科学研究費でサポートされています。私は奈良県は臨床研究を行うのに適当なサンプルサイズと考えております。
AMI症例の登録システム
第1内科の関連病院全体では年間約400例の急性心筋梗塞の治療を行っています。これらの関連施設の症例をまとめるインターネットで管理するNara Cardiorenal Stationを立ち上げました。現在、アジアの他大学とも共同で同じ規格で症例を登録し、欧米人とはことなる遺伝的背景を持つ我々アジア人固有のエヴィデンスの構築を目指しています。
4.基礎研究の臨床医学応用
後期研修の終了後、大学院に進学し基礎研究に参加され、より深く自然科学の深淵にふれて頂きたいと考えております。しかし、当科が臨床教室であることを考えると、研究のための研究ではなく、あくまで臨床応用を念頭に入れた研究を行っていく必要があると考えています。
現在では以下のような研究が進行中です。
●心不全発症の分子機構の解明に立脚した新しい治療法の開発
●サイトカインを利用した急性心筋梗塞に対する新規治療法の開発
●急性心筋梗塞に於ける血栓形成機序の解明とそれを利用した新しい治療法の開発
●OCT(Optical coherence tomography;光干渉断層撮影)を用いた冠動脈疾患発症機序の研究
●腎臓線維化の分子機構の解明とその臨床への応用
●ループス腎炎の発症機序の解明とその臨床への応用
●糸球体硬化の進展機序の解明
後期研修プログラム 07
後期研修募集要項
以下の要領で後期研修を募集します。
コース
循環器疾患コース,腎疾患コース、
総合コース(コースについては希望に応じて調整可能)
応募資格
臨床研修医終了後の医師
待遇
基本給30万円+当直費+α
研修期間
2−3年間
取得可能資格
内科認定医,内科専門医,循環器専門医,腎臓内科専門医,透析専門医,糖尿病専門医、心血管インターベンション認定医などの受験資格を満たす症例の経験が可能
休暇
2週間/年
奈良医大第1内科後期研修制度にご興味のある方は下記までお問い合わせください.
〒634-8522 奈良県橿原市四条町840 奈良県立医科大学第1内科学教室
Tel: 0744-22-3051 (ext 3411) FAX: 0744-22-9726
医局長 上村 史朗
e-mail:
前期プログラム 後期プログラム 1) 第1内科における後期研修実施理念 2) 第1内科後期研修の特徴 3)各専門部門の特徴 4)専門医取得について 5)研修医教育 6)研究活動 7)後期研修募集要項 8)第1内科学教室スタッフ 研修医3年目の声 平成21年度統合講義
後期研修プログラム 08
教 授 斎藤 能彦
日本内科学会認定内科医・日本循環器学会循環器専門医
Fellow of American Heart Association
第1内科を世界に名だたる内科学教室にすることを使命と考えている。
奈良県立医科大学1981年卒業・金蘭千里高校卒
所属クラブ:アンサンブル部・サッカー部
講 師 岩野 正之
内科学会認定内科専門医・腎臓学会認定腎臓専門医・指導医、
糖尿病学会認定糖尿病専門医・大阪大学細胞工学センター研究員、
ペンシルバニア大学分子腎臓病学研究所客員研究員および
バンダービルト大学腎臓内科客員助教授として腎臓病学の
基礎研究に従事 腎間質線維化を中心に研究を進める。
奈良県立医科大学1987年卒業・大阪府立北野高校卒
所属クラブ:軽音楽部
講 師 上村 史朗
日本内科学会認定内科医 ・日本循環器学会専門医
日本インターベンション学会指導医
スタンフォード大学循環器内科で研究 虚血性心疾患の臨床と基礎研究に従事している。
奈良県立医科大学1986年卒業・畝傍高校卒
所属クラブ:軟式テニス部
講 師 赤井 靖宏 (臨床研修センター准教授兼任)
米国で内科レジデントおよび腎臓内科臨床フェローを修了
国立循環器病センター研究所で研究 米国内科専門医
米国腎臓内科専門医・日本内科学会認定内科専門医
日本腎臓学会認定腎臓内科専門医・日本透析医学会認定透析専門医
日本糖尿病学会認定糖尿病専門医・リウマチ専門医
大規模臨床研究の構築にも熱意を燃やしている。
奈良県立医科大学1989年卒業・福知山高校卒業
所属クラブ:弓道部
助 教 久保 篤史 (外来医長)
日本内科学会認定内科医
糖尿病の臨床と研究に従事している。
奈良県立医科大学 1993年卒業・畝傍高校卒
所属クラブ:バスケットボール部
助 教 堀井 学 (病棟医長)
日本内科学会認定内科医・日本循環器学会循環器専門医
日本インターベンション学会認定医
CCU,冠動脈インターベンションと血栓形成に関する研究に従事している。
自治医科大学1993年卒業・奈良学園高校
所属クラブ:ゴルフ部
助 教 川田 啓之
日本内科学会認定内科医・日本循環器学会循環器専門医
心臓核医学の臨床と急性心筋梗塞の新しい治療法の開発に従事している。
奈良県立医科大学1995年卒業・智辯学園高校卒
所属クラブ;サッカー部
助 教 中谷 公彦 (副病棟医長)
日本内科学会認定内科医・日本腎臓学会認定腎臓内科専門医
腎疾患およびそれに伴う心血管病変の発症・進展機構に関する研究やその臨床に従事している。
三重大学 医学部1996年卒業・智辯学園高校卒
所属クラブ:ゴルフ部
助 教 竹田 征治
日本内科学会認定内科医・日本循環器学会循環器専門医
心臓超音波を含む心疾患の臨床と心臓の再生医療に関する研究に従事している。
奈良県立医科大学 1998年卒業・奈良学園高校卒
所属クラブ:ラグビー部
助 教 石神 賢一
日本内科学会認定内科医・日本循環器学会循環器専門医
冠動脈疾患、特にOCTを用いた臨床と研究に従事している。
自治医科大学 1998年卒業・奈良学園高校卒
所属クラブ:ゴルフ部
助 教 染川 智
日本内科学会認定内科医・日本循環器学会循環器専門医
高血圧、心不全など心疾患の臨床とそれらの発症メカニズムに関する研究に従事している。
奈良県立医科大学 1999年卒業・洛南高校卒
所属クラブ:バレーボール部
助 教 山口 通雅
日本内科学会認定医・日本透析医学会専門医・日本腎臓学会専門医
腎疾患および透析療法(血液透析と腹膜透析)の臨床と研究に従事している。
琉球大学 医学部 2000年卒業・智辯学園高校卒
所属クラブ:軽音楽部
前期プログラム 後期プログラム 1) 第1内科における後期研修実施理念 2) 第1内科後期研修の特徴 3)各専門部門の特徴 4)専門医取得について 5)研修医教育 6)研究活動 7)後期研修募集要項 8)第1内科学教室スタッフ 研修医3年目の声 平成21年度統合講義