奈良県立医科大学における放射線治療は、昭和43年から附属がんセンターでおこなわれてきましたが、平成16年にがんセンターが廃止された後は、附属病院の放射線治療・核医学科及び中央放射線部が担当しています。放射線治療装置の更新及び新規導入によって、強度変調放射線治療(IMRT)、画像誘導放射線治療(IGRT)などの先端的技術が充実し、治療患者も毎年増加して、新患者数が年間約800名になっています。

現在、外部放射線治療用リニアック3台(本邦初導入されたTrueBeam STxを含む)、高線量率密封小線源治療装置1式、前立腺癌用ヨウ素125シード永久挿入治療装置1式の他、骨転移に対するストロンチウム89治療、悪性リンパ腫に対するイットリウム90標識抗体治療なども実施しています。なお、今後さらに発展していくことが期待されています。