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MFICUとはMaternal-Fetal Intensive Care Unit(母体胎児集中治療室)の略です。当院では産科病棟に隣接して、奈良県下唯一の総合周産期母子医療センターとして6床のMFICUを有しており、担当医と看護師が24時間体制で重症患者の受け入れにあたっています。
国内各地でどのような合併症を抱えた妊婦
さんでも24時間受け入れる「スーパー周産期構想」が進められていますが、当院はその概念が生まれるはるか前から、県下の最後の砦として全ての母児に起こりうる救急疾患を対象とし受け入れてきました。今後も院内他科や県当局のサポートを受けながら、母児の生命を救う使命を果たすべく努力していきます。
妊婦に起こりうる全ての救急疾患が対象になります。母体搬送や産褥の搬送、外来からの入院などで担当医が必要と判断する場合にMFICUを使用することになりますが、患者さんご自身や搬送元の先生方にはとくに決定して頂くことはありません。
MFICUではセントラルモニタや専用の呼吸器配管、独立したトイレや前室など、国の基準によって必要な設備が決まっており、当院のMFICUはこれらの条件を満たしています。また専属医師や看護師配置についても定められた基準に従っています。
右に、当院の産科診療実績(2014年)を示します。
当院は産科救急を応需するだけでなく、県内や県外への母体搬送をコントロールする奈良の中心的なセンターの役割を担っております。産科に関わるどのような症例でも、まずはご相談下さい。夜間・休日帯の県外への搬送については県から委託をうけた搬送コーディネータが対応しますが、その取り次ぎも含めて当院が全て手配します。平日は産科病棟、夜間・休日は産婦人科当直医まで直接ご連絡ください。