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更新日:2018年7月2日
奈良県立医科大学脳卒中センターは救命センター、脳神経外科、脳神経内科、放射線科などと連動して、年間およそ400件の急性期脳卒中の受け入れを行っています。脳血管障害の急性期治療に対して、24時間体制で先端医療を提供しています。確実な診断と速やかな急性期治療の開始、後遺症を最小限に食い止め回復を促すリハビリテーションを含め、奈良県の脳卒中診療を世界標準に維持するため、横断的多診療体制で理想的な医療提供を目指しています。
6床のStroke Care Unit (SCU)を中心に、脳神経外科および神経内科病棟を中心に急性期治療から早期リハビリテーションまで切れ目のない治療を行います。救急受け入れは、救命センター、脳神経外科、脳神経内科、その他の診療科、または大学病院以外の施設からの紹介によって行われています。診断と治療は脳神経外科医、脳神経内科医、放射線科医から構成される専門医チームによって提供されます。脳卒中および嚥下機能専門看護師によるケアとリハビリチームの早期介入は合併症軽減と迅速な機能回復を促します。また、慢性期のリハビリテーションや療養への病院間の連携もスムーズに行えるよう地域医療連携室による後方支援が得られます。
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の急性期が対象疾患です。3テスラMRIや3DCT血管撮影、超音波装置による確実な診断、脳梗塞に対する急性期血栓溶解剤(tPA)投与、カテーテル治療による急性期血栓回収療法(ステント・リトリーバー)、脳出血に対する内視鏡手術(エンドスコープ・サージェリー)。くも膜下出血に対するハイブリッド手術室におけるクリッピングや血管内治療によるステント併用コイル塞栓術などを積極的に導入しています。
脳卒中センターへの入院受け入れは、高度救命救急センターや二次救急病院からの紹介によります。脳卒中の予防や、気になる症状で受診を希望される方は、お近くの病院の脳神経外科外来や脳神経内科外来にご相談下さい。