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ペインクリニックは様々な痛みの治療を行う診療科です。当科の特徴は神経ブロック治療です。レントゲン透視装置や超音波装置を駆使して施行し、痛みを緩和します。背髄刺激療法などの低侵襲治療も盛んに行っています。もちろん内服治療、漢方治療など集約的に行っています。
良い治療を行うためには診断が重要です。初診の患者様には時間を取ってお話を伺い、神経学的所見を取ります。心理学的検査、レントゲン検査、MRI検査も随時行います。またブロック治療を行う際には、採血を行って全身状態の把握も行います。
ブロック治療:トリガーポイントブロック、硬膜外ブロック、星状神経節ブロック
神経根ブロック、椎間関節ブロック、椎間板ブロック、交感神経節ブロック
三叉神経ブロック、各関節ブロック、腹腔神経叢ブロック、硬膜外自家血パッチなど。
ラジオ波を用いた熱凝固による神経破壊
低侵襲手術:経皮的椎間板髄核摘出、背髄刺激療法
麻薬を含めた内服治療、漢方治療
帯状疱疹痛、帯状疱疹後神経痛が最も多い疾患です。また当科では頚椎・腰椎疾患、関節痛などの運動器疾患を整形外科医と連携しながら多く診ております。その他、三叉神経痛、頭痛、むち打ち、末梢神経障害、複合性局所疼痛症候群、顔面神経麻痺など様々な病気を対象としております。脳脊髄液減少症、低髄液圧症候群については豊富な経験を持っております。硬膜外自家血パッチ術は先進医療として認められています。(現在、多汗症に対する交感神経遮断術は施行しておりません。)
ブロック治療後には10分~1時間程度の安静時関を要します。安静ベッドは10床であるため、患者さんを診察できる数は限られています。このため当科では完全予約制です。初診の患者さんは必ずかかりつけ医から地域連携室で予約を取るようお願いします。
ブロック治療にはいくつかの準備が必要です。普段、服用されているお薬の情報を必ずお持ちください。またブロック治療は危険を伴うため、人手の少ない時間外には基本的に行いません。ご了承ください。