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当院集中治療部は循環器内科領域、心臓大血管呼吸器外科領域、そして一般集中治療領域で構成されています。集中治療部はC病棟3階にあり、中央手術室に直結しています。その関係から術後管理を主体とした運営体制をとっていますが、新生児を含め一般病棟での急変患者の受け入れも行っており非常に多種多様な病態を管理しています。循環器内科医を中心にCCUとした機能も有しています。昨今の医療管理体制の変遷から術後管理を一貫して集中治療部専属の医師によって行う流れが出てきており、集中治療部専属医師を中心に術後管理を行う体制をとることを目指しております。
また、集中治療管理だけでなくシミュレーション教育、医療安全に関して集中治療部で高度な専門教育が受けられるとあって集中治療専門医を目指す若い力も芽吹きだし活気を浴びてきております。また、平成26年に改築を行い1室あたり20平米以上の個室を14室有する新しいICUとして再出発しております。
2011、2012、2013年度の患者管理数は一般集中治療部門300人、357人、405人、心臓血管呼吸器外科部門376人、357人、353人、循環器内科部門335人、288人、321人合計1001人、1002人、1079人とコンスタントに1000人を超える患者数となっています。また病床利用率も80%前後で推移しています。2013年度は一般集中治療部門が最も多くなり今後もさらに症例数が増えそうです。「困ったときはICUに相談してください」のキャンペーンが浸透してきたようです。小児心臓血管手術が開始され集中治療部のますます需要が高まってきております。
対象となる患者さんは多岐に渡ります。大手術後の患者さんや心不全呼吸不全、敗血症の患者さんが対象となります。時には人工心肺を必要としたり透析を必要とした患者さんが入室されることもあります。基本的には術後患者さんもしくは院内急変の患者さんを対称に集中治療が施されております。院外発症で集中治療を必要とされる患者さんは救急センターのICUで管理されております。
教育面において急変時の対応を取得できるよう初期研修医対象に研修を開始しております。麻酔科の研修にリンクした形で集中治療部の研修行っています。全身管理および術後一般管理について高度な研修が提供できていると自負しております。