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当科は1945年に倉田が奈良県立医学専門学校の耳鼻咽喉科初代教授として開講、続いて内海、1973年に山中、1980年に松永、そして1999年から2014年3月末まで細井が担当、そして2014年5月からは北原が現在の耳鼻咽喉・頭頸部外科学を担当しています。めまい・難聴の歴史ある科であり、中耳炎に対する鼓室形成術、耳硬化症に対するアブミ骨手術、顔面神経麻痺に対する顔面神経減荷術、メニエール病に対する内リンパ嚢開放術、良性発作性頭位めまい症に対する半規管遮断術、両側高度感音難聴に対する人工内耳埋込術を含む、中耳および内耳の手術治療に力を入れています。
めまい・難聴に対する手術治療に力を入れる一方、当施設は癌拠点病院であり、奈良県下に多くの癌患者さんがおられます。当科では、大阪府立成人病センター、大阪府立急性期総合医療センター、愛知県がんセンター、国立がんセンター、兵庫県隈病院での国内研修から帰学した癌専門医が、頭頸部腫瘍外科、頭頸部腫瘍内科として活躍しています。頭頸部癌分野は当科の大きな柱の一つです。さらに、鼻副鼻腔・アレルギー、嗅覚・味覚、音声・嚥下にも焦点を当てて診療しています。
実際の専門は次の11、①めまいセンター外来、②頭頸部外科マスター外来、③めまい・耳手術外来、④スポーツ平衡外来、⑤難聴・補聴外来、⑥難聴・耳鳴外来、⑦小児難聴外来、⑧顔面神経外来、⑨鼻副鼻腔・アレルギー外来、⑩頭頸部腫瘍外来、⑪音声外来、に分かれています。
当院は医療法に定める「特定機能病院」です。特定機能病院では、高度な専門医療を必要とする患者様や急性期の患者様を診ることが望ましいとされており、基本的に他の病院や診療所から紹介をいただいた患者様を診察させていただくことになっております。したがいまして、本院を初めて受診される場合(3ヶ月以上受診がない場合も原則として初診扱いとなります)は、できるだけ他の医療機関において診療を受けられ、そこからの紹介状をお持ちの上、ご来院くださいますようお願い申し上げます。
当科では基本的にすべての診察が予約制となっております。初診の患者様は、かかりつけの医院もしくは病院より地域医療連携室を通じて、初診診察予約を入れていただくようにお願いいたします。予約なしで来院された場合は、長時間お待ちいただくこともございますので、ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
初診日:月・水・金
専門外来日:各専門外来紹介でご確認ください
手術日:火・木
受付時間:午前8時から午前11時
診療時間:午前9時から
担当医が学会・緊急手術等により変更される場合があります。必要に応じてご来院前にご確認いただきますようにお願い申し上げます。
当科ではより専門的な診療を行うために、特定疾患について上記のごとく11の専門外来を設けております。初診患者様は、地域医療連携室を通じて予約を取っていただき、まずは初診日に初診担当医の診察をお受けください。診察の結果、専門外来での精査加療を行っていただくか、一般外来(再診)での診察にまわっていただくかを、病状等から初診担当医により判断させていただきます。専門外来は完全予約制のため、専門外来日に直接受診されても受診は原則できません。