循環器内科
診療科の紹介

心臓病を中心とした循環器疾患、腎臓病、および糖尿病などの代謝疾患の診療を行っています。高血圧、高脂血症、糖尿病などは食べ過ぎや運動不足などの不適切な生活習慣がもたらす「生活習慣病」です。これらの管理が不十分であると、心臓病や腎臓病などの重篤な合併症を発症する危険が高くなります。さらに、心臓病からは心不全、腎臓病からは人工透析に至るなど、患者様に多大な障害を引き起こしてしまいます。つまり、早期からの生活習慣病の管理が大切なのです。循環器・腎臓・代謝内科では、心臓病や腎臓病に対する最先端の検査と治療はもちろん、その予防のために患者様の生活習慣改善のサポートと生活習慣病の管理を行っております。
診療内容
- 循環器部門では、心臓の病気(狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈、心臓弁膜症、先天性心疾患など)、血管の病気(動脈硬化症、大動脈瘤、静脈血栓症など)、血圧の異常(高血圧、低血圧、失神など)の診療を行っています。特に、狭心症や心筋梗塞などの病気は突然に発症して重症になることも多いので、24時間体制で緊急のカテーテル治療,集中治療が行える体制をとっています。
- 腎臓部門では、蛋白尿・血尿や腎機能障害などの腎疾患を中心に診療を行っています。腎臓病には、原発性糸球体腎炎をはじめ、糖尿病や高血圧などによる二次的な腎障害があります。当科では腎生検を積極的に行い、的確な診断と最新の治療を実践しています。腎臓病の中には慢性腎不全にいたるものもあり、腎不全が進行した末期腎不全では透析療法が必要になりますが、当科では腹膜透析の専門外来も行っています。
- 代謝部門では、糖尿病、高脂血症、高尿酸血症(痛風)の代謝3疾患を主要な診療分野としています。糖尿病診療では食事療法・運動療法・薬物療法の組み合わせによる最適でオーダーメードの血糖管理につとめており、インスリン自己注射や血糖自己測定も積極的に導入しています。
受診される方へ
- 循環器・腎臓・代謝内科では「断らない」をモットーに日々の診療にあたっております。特に、急性心筋梗塞、心不全、腎不全などの救急疾患に関しては、24時間体制で対応し、患者様に最善の治療を提供できるように心がけています。
- 地域の実地医家の先生方や地域病院との連携に力を入れ、当科に入院された患者様でも、状態が安定していれば、お近くの先生のところで通院加療を継続していただくこともできますし、逆に調子が悪くなれば、いつでも当科で対応させていただけるよう体制を整えています。
- 県民の皆様に生活習慣病の予防と管理の大切さを学んでいただけるように、心臓病や腎臓病に関する市民公開講座も随時実施しています。
医療機関の方へ
- 急性心筋梗塞、心不全、腎不全などの救急疾患に関しては、24時間体制で対応しています。胸痛に関する救急受診のお問い合わせについては、CCUホットラインも設けております。救急受診のご要望のみならず、大学病院での対応が必要かどうかお悩みの場合なども気軽にお問い合わせください。
- 循環器・腎臓・代謝内科では、実地医科の先生方や地域病院の先生方との間での患者様の紹介および逆紹介(ご紹介いただき状態が安定した患者様の退院後の通院加療など)を円滑に進められるよう、定期的に病診連携の集いを開催しております。