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更新日:2018年11月21日
・私たちは、1.良質で安全確実な診療、2.患者さんに安心を与える医療人の育成、3.質の高い研究を目標に日々励んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
・大学病院であることを生かし、呼吸器内科、放射線科、病理診断科などの関連各科と協調し定期的にカンファレンスを行い、質の高い集学的診断・治療を行っています。また、高齢化社会に対応すべく、慎重な社会的・身体的検討を基に低侵襲手術から拡大手術まで、あらゆる診療に対応できるように心掛けています。
奈良県立医科大学附属病院 呼吸器外科 部長 澤端 章好
原発性肺癌、転移性肺腫瘍、気腫性肺疾患、縦隔腫瘍など呼吸器疾患全般について外科診療を行っており、内視鏡(胸腔鏡)手術を積極的に適応しています。
・内視鏡手術は1990年前半から導入しており、約30年の経験があります。麻酔科とも協働し、浸襲の少ない手術・痛くない手術を実践し、早期離床、早期退院が可能で、術後在院期間の平均は約5日です。ことに高齢患者は術前に社会的背景、身体的・精神的活動性を評価し、手術を行っています。
・進行肺癌・進行縦隔腫瘍に対しては呼吸器内科・放射線科とチームを組んで外科治療、抗がん薬療法、放射線治療を組み合わせた集学的治療を積極的に行っており、隣接臓器の合併切除や気道・血管の再建を伴った手術にも対応しています。
・肺機能の温存を考慮した肺楔状切除/区域切除などの縮小肺切除に対しては、基礎的・臨床的研究に基づいた残存遊離癌細胞を減少せしめる術式で安全に施行しています。
・対象となるがんの遺伝子情報や免疫機能の状態によって良好な治療効果が期待できるようになり、遺伝子情報や免疫チェックポイント機能の探索を取り入れた治療も行っています。
呼吸器外科とは、胸部にある肺・気管・気管支・縦隔・胸壁・横隔膜などの外科治療を行う診療科です。
対象疾患
1.肺悪性疾患:
1)原発性肺癌、2)転移性肺腫瘍 など
2.炎症性疾患:
1)非結核性抗酸菌症、2)膿胸、3)肺真菌症 など
3.縦隔腫瘍/胸壁腫瘍:
1)前縦隔腫瘍(胸腺腫/胸腺癌 など)、
2)中縦隔腫瘍(嚢胞性疾患:気管支原性嚢胞、心膜嚢胞 など)、
3)後縦隔腫瘍(神経原性腫瘍 など)
4.気胸・嚢胞性肺疾患:
1)気胸、2)気腫性肺嚢胞(巨大ブラ)など
5.その他
・医療機関を受診し、呼吸器外科での専門的診療が必要と判断された場合、1.診療情報提供書、2.画像検査情報、3.検査情報 などをもって受診をお願いします。
・手術適応、治療方略を決めるために診察や検査を段階的に行いますので、入院までに外来診察を繰り返します。
・医学研究に参加していただく場合は、外来でも説明させていただく事がありますので、ご了解ください。