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後期研修プログラム担当 助教 吉本清巳

後期研修プログラム担当 助教 吉本清巳

 奈良医大総合医療学講座・奈良医大附属病院総合診療科のホームページをご覧いただきありがとうございます。
総合診療医は昨今ではテレビなどでも取り上げられ、2017年から始まる新専門医制度で「総合診療専門医」として認定される予定になっています。
 総合診療医といっても、家庭医として活躍される地域の最前線のクリニックの先生もいれば、地域の中核病院で救急はじめ幅広い疾患に対応する病院総合医の先生、また、大学病院で難しい診断学や複雑病態を扱うような病院総合医も存在します。  大学病院の診療部門としては、当科は診断学や救急、複数の病態などを扱う診療を主に行っています。各専門科との連携を通して高度な医療に触れ、学びながら、大学病院での総合診療医としての研修ができます。一定期間の専門科での研修も可能となっています。また、大学病院での総合診療医という枠にとどまらず、地域の家庭医、中核病院の総合診療医としても活躍できる医師の育成を目指しています。

 私自身は、自治医科大学の出身で、奈良県内の十津川村、曽爾村という2か所のへき地診療を経験しました。十津川村では防災ヘリでの救急搬送や一人診療所での夜間救急対応など、救急を中心とした総合診療を実践しました。曽爾村では、訪問看護と連携した訪問診療が診療の中心となり、在宅での療養、看取りを多くさせていただきました。どちらの村でも、予防接種、メタボ健診などの予防医学、保健師さんと連携した母子保健とのかかわり、ケアマネージャーと連携した介護保険事業など、大学病院ではなかなか経験できない医療を経験できました。また五條病院という中核病院での勤務、奈良医大での後期研修などもさせていただきました。そういった、大学病院だけでない総合診療の経験を、プログラムに反映できたらと思っています。

 平成25年度から、当科では日本プライマリ・ケア学会認定の家庭医療後期研修プログラム「奈良県立医科大学総合医療学 総合診療医・家庭医研修プログラム(認定番号第113-019)」を開始しています。
 このプログラムは2017年から始まる新専門医制度の「総合診療専門医」に対応した研修プログラムとなっています。
 奈良県では家庭医療後期研修プログラムは、奈良民医連、五條病院でのプログラムがあり、県内3番目のプログラムとなります。2つのプログラムや、天理よろづ相談所病院総合診療教育部/総合内科や、市立奈良病院総合診療科とも交流が盛んで、オール奈良での総合診療医・家庭医の育成に力を注いでいます。
 総合診療医、家庭医を目指す若い先生方の研修参加をお待ちしています。
 奈良にゆかりのある人もない人も大歓迎です。
 プログラムと関係なく、経験年数問わず、奈良で総合診療をしてみたい、指導してみたいという先生方も随時お待ちしております。
 是非、一緒に総合診療を実践、学んでいきましょう。