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更新日:2020年8月26日

発達・成育医学

専任教員

野上恵嗣

研究内容

先天性出血性疾患の診断・治療病態解明が主要研究としており、血友病の分子病態、血液制御システムの解明および抗凝固・抗血栓療法の開発を中心に行っています。血友病に関する研究では、分子生物学的解析、止血モニタリングの確立および新たな止血療法の開発などを精力的に行っています。また血液制御システムに関しては、凝固第VIII因子や第V因子を介するトロンビンや活性型第X因子の凝固促進機構と、活性型プロテインC(APC)を介する凝固抑制機構に関する研究を行っています。また最近では、血液凝固形成には内因系/外因系/APC凝固抑制系/線溶系の複数系が同時進行していく考えが主流になりつつあるため、第VIII因子と各系との関連に注目し、第VIII因子を中心とした凝固血栓形成やその抑制機序の解明を精力的に進めています。さらに、止血メカニズムをcell-based modelとして、血小板、血管内皮および凝固をより包括的に解析し、血栓あるいは炎症に対する新しい治療strategyの開発にも挑戦しています。