医大生、研修医の先生方、日々勉強、仕事に邁進されていることと思います。

お忙しい中このページをご覧になっているということは、進路を考えるなかで「耳鼻咽喉科ってどうだろう?」と少なからず興味を持ってくれているのではないかと思います。耳鼻咽喉科にはこんな働き方のサンプルもあるのだなと知っていただければと思い、関連病院の勤務医として働く現在の生活についてお話します。

私は現在、済生会中和病院耳鼻咽喉科で常勤として勤務しています。二人常勤の病院です。仏のように優しい福田多介彦部長の下、週に二回の手術日を楽しみに仕事をしています。手術や処置がたくさんできる科に行きたいと思い耳鼻咽喉科に入局したので、願い通りの仕事ができていて幸せです。また入局以来、細々とではありますが西村忠己先生のご指導の下、語音の研究を行っています。遅々として進まない研究を見放さずに指導いただき感謝しています。

家庭に関しては、大学卒業時に結婚し現在小学生の娘が二人います。両立の定義はわかりませんが、娘たちは丈夫で健康で楽しい学校生活を送っていているし、私は楽しく働けているので良しとしています。出産後も仕事はできるのかと、学生時代には今考えればばかばかしいほど心配し思案しましたが、現在まで勤務できています。もし心配されている方がいれば、大丈夫ですよとお伝えしたいのですが、それでも色々考えてしまうと思います。耳鼻咽喉科には、様々な働き方の先生がおられます。ぜひポリクリや研修の際、話を聞いてみてください。

働き始めて14年目になりますが、外来診察でも手術でも迷い考え教わることの多い日々です。毎日疲れて布団に入った瞬間に寝てしまいますが、とても幸せなことだと思います。こんな働き方もあるのだなと耳鼻咽喉科の多様性を感じでいただけたら幸いです。充実した学生生活、研修医生活を祈ります。