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MBT新型コロナ感染対策の研究結果について(4)

 

 報告日 令和3年9月17日
試験依頼者 G-smatt japan株式会社 様 (東京都渋谷区)
試験依頼品 405 nm の波⻑を持つ照明機器
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、G-smatt japan株式会社からの受託研究により、405 nm の波⻑を持つ照明機器が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容

新型コロナウイルスを塗抹乾燥させたプラスチックシャーレを試験品から50cmの位置に設置しました。それぞれ、5分、30分、60分、360分 照射後、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて測定しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果

本試験品に感染価1.61x 105 PFU/sample の新型コロナウイルスを接触させると、時間経過と共に感染価は減少し、360 分後の感染価は7.00 x 101 PFU/sample(減少率99.892%)でした。

Gsmatt様

図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤した405nm の波⻑を持つ照明機器は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験品を使⽤することにより、表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、空間に浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

 報告日 令和3年9月2日
試験依頼者 三菱パワー環境ソリューション株式会社 様 (神奈川県横浜市)
試験依頼品 オゾン発⽣装置:(1) コロナ放電⽅式、(2) 沿⾯放電⽅式
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、三菱パワー環境ソリューション株式会社からの受託研究により、オゾン発⽣装置で⽣成したオゾンガスが新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました
実験内容

密閉されたデジケーターに新型コロナウイルスを塗抹したシャーレを設置し、コロナ放電⽅式は0.21〜0.23ppmのオゾン濃度で60分、120分、240分、沿⾯放電⽅式は0.21ppmのオゾン濃度で240分 、0.70〜0.77ppmのオゾン濃度で30分、60分、90分オゾンガスを暴露しました。暴露後、ウイルス感染価(PFU/sample)をプラーク法にて測定しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果

オゾン発⽣装置で⽣成したオゾンを1.10 x 105 PFU/sampleの新型コロナウイルスに曝露させると、コロナ放電⽅式(0.21〜0.23 ppm)では240分後に3.85 x 102 PFU/sample(減少率99.407%)へ、沿⾯放電⽅式(0.21 ppm)では240分後に1.70 x 103 PFU/sample(減少率97.384%)に、沿⾯放電⽅式(0.70〜0.77 ppm)では90分後に7.45 x 101 PFU/sample(減少率99.914%)へと、それぞれ感染価は減少しました。(図1・2・3)


三菱パワー環境ソリューション様1
図1.コロナ放電⽅式(0.21〜0.23 ppm)によるウイルス感染価の推移

        温度:27.7~29.3℃ 湿度:51.9~53.3%RH

 

三菱パワー環境ソリューション様2

図2.沿⾯放電⽅式(0.21 ppm)によるウイルス感染価の推移

        温度:29.3℃ 湿度:55.2%RH

 

三菱パワー環境ソリューション様3

図3.沿⾯放電⽅式(0.70〜0.77 ppm)によるウイルス感染価の推移 

    温度:28.3~28.8℃ 湿度:55.9~58.9%RH

考察 本試験で使⽤したオゾン発⽣装置で⽣成したオゾンガスは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。本試験装置でオゾンガスの空間噴霧を⾏うことにより、物質の表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

 報告日 令和3年8月25日
試験依頼者 株式会社スリーボンド 様(東京都八王子市)
試験依頼品 スリーボンド社製 可視光応答型光触媒スプレーを塗布したガラス板(50 mm x 50 mm)
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、株式会社スリーボンドからの受託研究により、光触媒加⼯ガラス板が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容

試験品に新型コロナウイルスを接種し、白色蛍光灯1000 lx(< 380 nm のUV カット)下に静置しました。それぞれ2時間、4時間、6時間の作⽤時間後、PBS 液を用いてウイルスを回収し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。

研究成果 光触媒加⼯ガラス板を感染価2.03 x 105 PFU/sampleの新型コロナウイルスに接種させると、時間経過と共にウイルスの感染価は徐々に減少し、6時間後の感染価は1.25 x 103 PFU/sample(減少率98.888%)であった。(図1)            


スリーボンド様       

図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤した光触媒加工ガラス板は、新型コロナウイルス(SARSCoV-2)に接触させることにより不活化することが判明しました。本試験を⽤いることにより、表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、空間に浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません。

 

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公立大学法人奈良県立医科大学 法人企画部 研究推進課 産学連携推進係(産学連携推進センター)

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