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MBT柿渋の新型コロナウイルスに対する研究成果について

 

 報告日 令和3年7月2日
試験依頼者 株式会社野崎染⾊ 様 (京都府亀岡市
試験依頼品 ① ポリエステル100%サテン織り
② シルク100%サテン織り
③ シルク100%つむぎ織り(柿渋含有)
④ シルク100%つむぎ織り
概要 微生物感染症学講座の研究グループは、株式会社野崎染⾊からの受託研究により、本試験で使⽤した繊維が新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することを確認しました。
実験内容 試験品にウイルス液を接種し6時間静置後、回収液に混ぜて繊維状からウイルスを洗い出し、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて算出しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3(BSL3)の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。
研究成果

本試験品に感染価1.13x 106 PFU/mlの新型コロナウイルスを6時間接触させると、シルク-サテン織、シルク-つむぎ織(柿渋含)、シルク-つむぎ織における感染価はそれぞれ、5.00 x 102PFU/ml(減少率99.555%)、4.50 x 102 PFU/ml(減少率99.600%)、7.00 x 103 PFU/ml(減少率93.777%)でした。なお、減少率はポリエステル-サテン織をコントロールとして算出しました。(図1)。

野崎染色様

図1.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤した繊維は、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に接触させることにより不活化することが判明しました。本試験品を使⽤することにより、表⾯についた新型コロナウイルスによる接触感染防⽌に有効である可能性が考えられました。なお、空間に浮遊するウイルスへの効果、⼈体への影響については検証を⾏っていません

 

 報告日 令和3年3月1日
試験依頼者 春日井製菓株式会社 様 (愛知県名古屋市)
試験依頼品 柿渋含有飴
概要 免疫学講座の研究グループは、春日井製菓株式会社との共同研究により、柿渋含有飴において新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化を確認しました。
実験内容 柿渋含有飴を5分舐めた時点での唾液に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)溶液を9:1の割合で混合し、室温20〜25℃で5分静置しました。反応を停止させ、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて測定しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3 (BSL3) の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。
研究成果

柿渋含有飴を5分舐めた時点の唾液により、ウイルス感染価は3.83 x 105 PFU/ml(柿渋不含飴)から<1.0 x 102 PFU/ml(減少率>99.974%)と検出限界まで感染価が減少しました(図)。

春日井製菓様

図.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤した柿渋含有飴を舐めた唾液が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。なお、浮遊するウイルス、人体での効果・影響を検証したものではないため、予防効果および既に感染した体内のウイルス減少や治療に関して実証したものではありません。

 

 報告日 令和3年2月19日
試験依頼者 カンロ株式会社 様 (東京都新宿区)
試験依頼品 柿渋含有飴
概要 免疫学講座の研究グループは、カンロ株式会社との共同研究により、柿渋含有飴において新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化を確認しました。
実験内容 柿渋含有飴を10分舐めた時点での唾液に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)溶液を9:1の割合で混合し、室温20〜25℃で10分静置しました。反応を停止させ、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて測定しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3 (BSL3) の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。
研究成果

柿渋含有飴を10分舐めた時点の唾液により、ウイルス感染価は1.25 x 105 PFU/ml(柿渋不含飴)から<1.0 x 102 PFU/ml(減少率>99.920%)と検出限界まで感染価が減少しました(図)。

カンロ様

図.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤した柿渋含有飴を舐めた唾液が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。なお、浮遊するウイルス、人体での効果・影響を検証したものではないため、予防効果および既に感染した体内のウイルス減少や治療に関して実証したものではありません。

 

 報告日 令和3年2月16日
試験依頼者 UHA味覚糖株式会社 様 (大阪府大阪市)
試験依頼品 柿渋含有飴
概要 免疫学講座の研究グループは、UHA味覚糖株式会社との共同研究により、柿渋含有飴において新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化を確認しました。
実験内容 柿渋含有飴を5分舐めた時点での唾液に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)溶液を9:1の割合で混合し、室温20〜25℃で5分静置しました。反応を停止させ、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて測定しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3 (BSL3) の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。
研究成果

柿渋含有飴を5分舐めた時点の唾液により、ウイルス感染価は1.0 x 105 PFU/ml(柿渋不含飴)から2.0 x 102PFU/ml(減少率99.800%)へと感染価が減少しました(図)。

UHA味覚糖様

図.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤した柿渋含有飴を舐めた唾液が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。なお、浮遊するウイルス、人体での効果・影響を検証したものではないため、予防効果および既に感染した体内のウイルス減少や治療に関して実証したものではありません。

 

 報告日 令和3年2月16日
試験依頼者 カバヤ食品株式会社 様 (岡山市北区)
試験依頼品 柿渋含有タブレット
概要 免疫学講座の研究グループは、カバヤ食品株式会社との共同研究により、柿渋含有タブレットにおいて新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の不活化を確認しました。
実験内容 柿渋含有タブレットを5分舐めた時点での唾液に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)溶液を9:1の割合で混合し、室温20〜25℃で5分静置しました。反応を停止させ、ウイルス感染価(PFU/mL)をプラーク法にて測定しました。なお全試験は、本学内のバイオセーフティレベル3 (BSL3) の実験施設において、適切な病原体封じ込め措置のもとに⾏いました。
研究成果

柿渋含有タブレットを5分舐めた時点の唾液により、ウイルス感染価は2.0 x 105 PFU/ml(柿渋不含タブレット)から<1.0 x 102 PFU/ml(減少率>99.950%)と検出限界まで感染価が減少しました(図)。            

カバヤ食品様

図.ウイルス感染価の推移

考察 本試験で使⽤した柿渋含有タブレットを舐めた唾液が、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化することが判明しました。なお、浮遊するウイルス、人体での効果・影響を検証したものではないため、予防効果および既に感染した体内のウイルス減少や治療に関して実証したものではありません。

 

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