卒後から16年間は奈良医大耳鼻科と県内関連施設に大学院も含めて勤務しました。住所も奈良県内です。その後現在まで4年近く大阪府内の私立大学病院と民間病院を勤務先としています。

2014年秋に大阪狭山市の近畿大学耳鼻科に内地留学し、耳科手術中心の研修を受けました。この研修を機に、現在も近畿大学や大阪府内の各大学との交流を続けています。

2016年秋に堺市のベルランド総合病院に赴任しました。477床の病院ですが常に入院待ちが続く「ブランド病院」で、2015年の新築後に新たに奈良医大耳鼻科の関連施設となりました。耳・鼻・頭頸部の手術数が豊富で年間300例を実施しています。このうち、専攻医にも私の指導下で200例近く手術を経験してもらいました。奈良医大耳鼻科から「めまい拠点病院」にも認定され、最新のめまい検査も導入しています。着任医師の溢れるやる気を医療にしっかり還元できる機動力のある病院です。また、様々な症例を経験し、手術手技を覚えるのにふさわしい病院です。

2018年春からは大阪市の日本生命病院に勤務しています。350床の都会型病院で、奈良医大耳鼻科の県外関連施設として数十年の伝統があります。私が着任後すぐに新築し、最新医療器具に囲まれてオープニング・スタッフとして診療に臨んでいます。奈良医大耳鼻科から「めまい拠点病院」にも認定され、今後はめまい・難聴診療に特化したセンター設立を奈良医大・北原 糺教授や当科・藤田信哉主任部長とともに構想中です。周りのJ、K、S病院と競争の熾烈な立地にありますが、特色ある診療体制を築いて近隣の病院との差別化を図り、“行列のできる”診療科を目指しています。

大阪府の各病院近くには奈良医大耳鼻科出身医師も多く、患者紹介や地域の会などで連携しています。何よりベルランド、日本生命病院ともに耳鼻科医師は奈良医大関係者なので安心です。希望の勤務先が大阪府内でも、耳鼻科医として活躍できる病院はしっかり整っています。