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更新日:2021年8月6日

ニュースレター第132号

附属図書館ニュースレター

No.132/2021.8

利用者各位

盛夏の候、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。『ニュースレター』第132号をお届けします。

目次

  1. PubMedオンラインセミナーを開催しました!
  2. ジャーナル情報の確認にもPubMedを!
  3. 今さら聞けない!?リンクリゾルバーの謎
  4. 学生用指定図書の推薦受付中!
  5. 機関リポジトリ「GINMU」登録状況
  6. 新着EBOOK・図書(7月受入分)
  7. 『Tea Break』vol.123 ~ コウノドリ ~

1.PubMedオンラインセミナーを開催しました!

7月に図書館で初めてのZoomを使ったオンラインセミナーを開催しました。テーマは医学関連分野の代表的な文献データベースPubMedです。PubMed検索の基礎知識について、4週に渡って解説をしました。各回20名前後の方にご参加いただきました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
今回初めてセミナーにZoomを使ってみましたが、思った以上に快適でした。まず、対面形式だとどうしても設営や資料印刷など物理的な準備が必要ですが、ウェブだとその必要がありません。自席ですぐに始められ、資料データは希望者にメール送付でOKです。また、使い慣れた自身のPCで画面操作しながら説明できることがスムーズな説明につながったと思います。さらに、対面よりも集まりがよかったです。参加者にとってもZoom形式は気軽に参加しやすいということを実感しました。テーマがPubMedというのもよかったのかもしれません。
難しい点としては、説明のスピードや時間配分などです。聞き手の反応が見えないと、どうしても一方的な進行になってしまいます。これから経験を積んで、より分かりやすく聞きやすい内容を目指します。
ということで、今後も図書館主催のオンラインセミナー(ウェビナー)を企画・開催していきたいと思っています。8月はジャーナルインパクトファクター、EndNote Online、UpToDate・DynaMedです。興味のあるテーマがありましたらぜひお気軽にご参加ください。また、このテーマを取り上げてほしいというリクエストがありましたらお寄せください。お待ちしています。

2.ジャーナル情報の確認にもPubMedを!

前述のPubMedには、文献検索だけでなく役立つツールがいくつか提供されています。その一つが「NLM Catalog: Journals referenced in the NCBI Databases(外部サイトへリンク)」です。PubMedのトップ画面下部の「Explore」のカテゴリーにある「Journals」から検索画面に入れます。あるいは、PubMedの検索結果で各レコードの冒頭に表記されている略誌名をクリックすると表示されるプルダウンメニューから「Search in NLM Catalog」を選んでも結構です。

ここでは、PubMedに収載されているジャーナルの情報をご覧いただけます。論文の末尾に記載されている「References(参考文献)」欄には、各参考文献の誌名が略されて書かれています。それらの略誌名のフルタイトルを知りたいときや、ジャーナルのプロフィール(基本情報)や変遷(誌名や出版社など)を確認したいとき、特定のジャーナルがPubMedの収載対象になっているか調べたいときなど、ジャーナルに関する情報を得ることができます。例えば、ジャーナルインパクトファクター(JIF)が掲載されているデータベース「Journal Citation Reports」でJIFを調べるときには、フルタイトル名かISSNを入力しますが、このツールで簡単に調べられます。

略誌名を入力するときのコツは、短い誌名は二重引用符「”」でくくりましょう。例えば、「J Biol Chem(=Journal of Biological Chemistry)」を調べるとき、単に「J Biol Chem」で検索すると、AND検索になりますので18誌がヒットしますが、「"J Biol Chem"」としますと2誌に絞られます。

このように、このツールはPubMed検索以外にも役立ちますので、ぜひご活用ください。

3.今さら聞けない!?リンクリゾルバーの謎

皆さん「リンクリゾルバー」ってご存知ですか?図書館のデータベースを使ったことがある人なら分かる、そうアレです!お馴染みのあの青いやつです!ここまで聞いても、何のことか分からない方もいらっしゃるかもしれません。今さら聞けない!?そんなことない、むしろ聞いてください!ということで、皆さんと一緒に「リンクリゾルバー」の謎を解明していきましょう!
「リンクリゾルバー」は、医中誌やPubMedなど文献データベースの検索結果と、電子ジャーナル・電子ブック、図書館の所蔵資料検索システム(OPAC)等をリンクさせて、必要な文献の入手の仕方やフルテキスト(本文)へのリンクへとナビゲート(誘導)してくれます。要は、図書館内に図書や雑誌があるかないか、電子ジャーナル・電子ブックでその資料が見られるか見られないかを手軽に調べることができるシステムです。
例えば、本学で導入しているデータベース「医中誌Web」を思い出してください。自分が見たいと思う論文を検索すると、論文情報の下に「奈良医大Find Full Text」という青いアイコンfull text provider logoが表示されていませんでしたか?「見たことある!これがあったら図書館にあるんでしょ?」と頷いた皆さん、安心するにはまだまだ早いです。「青いアイコン」=「図書館にある」ではありません!これが前述の「リンクリゾルバー」であり、青いアイコンを押して、実際にあるかないかを調べるためのものなのです。
(詳しい使い方は、「図書館HP>利用案内>Webサービス利用案内」をご参照ください。)

「リンクリゾルバー」を使えばOPACも電子ジャーナルも簡単に検索できて、図書館に無ければそのまま文献複写の申込を行える(利用申請要、複写料金・郵送料負担)ので、とっても便利です。ぜひ使いこなして、皆さんの貴重な時間を有意義に使ってくださいね!

<図書館では、図書館の利用やオンラインリソースなどについて、学生・教職員の皆さまの学習・研究サポートを行っています!対面・電話・メールのほか、TeamsやZoomで検索画面を共有しながら相談もできます。お気軽にご連絡ください。>

【サポート窓口】
附属図書館 学習・研究サポート担当(図書館2階メインデスク)
電話:0744-23-9981(直通)、(内線2292)
メール:library@naramed-u.ac.jp

4.学生用指定図書の推薦受付中!

例年、講義に関連する必読図書や学生に読ませたい本など図書館に必要と思われる図書の推薦を各教室にお願いしております。いつもご協力いただきありがとうございます。
今年も、学生のうちに読んでおくべき本、講義の参考になる本を選定いただきますようよろしくお願いいたします。医学科の締切は9月6日(月曜日)です。期限を過ぎる場合はご連絡くださいますようお願いいたします。
また、看護学科各領域へは、図書委員の先生を通じてお願いしています。今年も医療従事者を目指す学生にとって役立つ本の選定をよろしくお願いいたします。
ホームページには過去8年分の指定図書リストを掲載しています。選書の際ご参照ください。
図書館資料充実のため、ご協力いただきますようよろしくお願いいたします。

5.機関リポジトリ「GINMU」登録状況

下記のとおり新規登録いたしました。URLにアクセスしていただければ全文閲覧する事ができます。

登録件数(2021年7月27日現在)

GINMU
  • 医学部学術雑誌論文 66件
  • Journal of Nara Medical Association(奈良医学雑誌) 1337件
  • 奈良県立医科大学看護短期大学部紀要 5件
  • 奈良県立医科大学医学部看護学科紀要 166件
  • HUMANITAS 奈良県立医科大学教養教育紀要 61件
  • 研究データ 2件
  • 博士論文(医学) 379件(紀要掲載分14件を含む)
  • 附属病院学術雑誌論文(医学部掲載分と重複) 3件
  • 葦(看護部紀要) 372件
  • 附属図書館 31件
  • 学報 73件
  • キャンパスだより 11件
  • まほろばだより 37件
  • 女性研究者支援センター成果報告書 1件
  • 地域医療連携室だより 18件
  • 看護実践・キャリア支援センター通信 17件
  • 県民健康増進支援センター機関紙「Health Letter」 12件
  • 県費奨学生配置センター機関誌「Glocal(グローカル)」 21件
  • 県費奨学生配置センター関連資料 1件
奈良県地域医学リポジトリ
  • 奈良県臨床細胞学会雑誌 45件
計 2641件

引き続き図書館ではリポジトリに登録する論文を募集しております。何卒皆様のご協力のほど宜しくお願いいたします。
問い合わせ先は、機関リポジトリ担当、和田(内線2392)、木下(内線2292)までお願いいたします。

6.新着EBOOK・図書(7月受入分)

7月分の新着EBOOK・図書リストを作成しました。

7.『Tea Break』vol.123 ~ コウノドリ

「コウノドリ」は鈴ノ木ユウによって描かれた漫画で、講談社の「モーニング」で2012年から2020年まで連載され、全32号で完結しました。累計発行部数は800万部(電子版を含む。2020年10月)を記録し、TBSで実写化され放映されたので、それを観た人も多いと思います。

内容は、産婦人科医師の鴻鳥サクラを主人公とし、産科医や助産師など周産期医療にまつわる人々や、患者である妊婦やその家族などが織りなすドラマとなっています。しかし、大多数の医療漫画・ドラマが、最後はハッピーエンドとなる(どんな困難の中でも「私、失敗しないので」と言い放つ「ドクターX」が代表?)とは異なり、「コウノドリ」は悲しい結果で終わることが多くあります。これは、主人公が決して天才的なテクニックを持つ医者ではなく、命が誕生する現場で奮闘する「普通」の産科医であるからです。

作者は出産のとき、立ち合い出産を希望していなかったにもかかわらず、助産師さんに「あんたも来なよ」と分娩室に連れていかれ、子供を抱っこしたとき、「こんなに人生でうれしかったことはない」と感動し、これが本作品を書く下地になったそうです。

切迫流産、人工妊娠中絶、不妊治療、高齢出産、無痛分娩、21トリソミーなど妊娠・出産に関する数多くのテーマについて、作者曰く「読んでよかったって思ってくれる人がいるものを描く」との思いの下、書かれています。ぜひご一読をお薦めします。(T)

*2階閲覧室南側  コミックコーナー[請求記号726.1-Suz]に配架

編集後記

今月のニュースレタ―の一大トピックは、先月行われた「PubMedオンラインセミナー」の開催でした!何度も企画が立ち上がりつつも、色々な事情があって、ここ数年間断念し続けてきた図書館セミナー。2017年以来の大復活です!!大復活といってもこじんまりとした規模でやっておりますが、図書館セミナーの再開は、図書館の長らく目標としてきた計画の一つ。図書館に来ずともオンラインで参加できる気軽さもあってか、集合形式でやっていたころよりも集まりが良く、色んな方にご参加いただけて大変光栄です。8月もインパクトファクターをはじめとする、雑誌の各種評価指標を収録したデータベース「Journal Citation Reports(JCR)」や文献管理ツール「EndNote Online(Basic)」、臨床支援ツール「UpToDate」「DynaMed」など、オンラインリソースを中心としたセミナーを開催しますので、奮ってご参加ください。セミナーに関するご意見・ご要望もお待ちしております。

記事または図書館に関するご意見、ご感想がございましたら、下記のアドレスまでお寄せください。

e-mail:library@naramed-u.ac.jp

編集・発行

  • 奈良県立医科大学附属図書館
    内線:2293
    e-mail:library@naramed-u.ac.jp

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