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更新日:2015年3月1日

ニュースレター第38号

第38号(No.38)/2013.9

附属図書館ニュースレター

No.38/2013.9

利用者各位

お彼岸が過ぎ、ようやく暑さも一段落。いよいよ本格的な秋の到来です。
利用者のみなさま、いかがお過ごしでしょうか。『ニュースレター』の第38号をお届けします。
行楽シーズンを迎え、ご多忙のこととは思いますが、変わらぬご利用、ご愛読よろしくお願いします。

目次

  1. Citation Indexってどう調べるの?
  2. 2014年の外国雑誌購読料の値上がりについて
  3. EBMセミナー参加報告
  4. ご予約ください!!
  5. 機関リポジトリ「GINMU」登録状況
  6. 新着図書(8月受入分)
  7. 『Tea Break』vol.29~江戸川乱歩~

1.Citation Indexってどう調べるの?

ある論文Aを参照(引用)して論文Bが書かれた場合、論文Bの参考(引用)文献欄には論文Aが記載(引用)されることになります。この参考(引用)文献欄に注目し、論文Aが、論文Bも含めた他の論文に何回引用されているかを示すものがCitation Index(CI、被引用文献数)です。
本学の場合、このCIを調べるには、インパクトファクター収載で有名なJCR(Journal Citation Reports)のプロバイダーであるトムソンロイター社が提供している「SciSearch」というデータベースを利用しています。この使用料金は従量制で、1分接続で7ドルほどかかる高価なものですので、スタッフが代行して調査をお受けしております。
CIは研究者の業績を示す指標として活用されていますが、JCRと異なり、自由に調べていただけないところが心苦しい点です。
ほかに調べる手段としては、「Web of Science」がありますが、高額なデータベースのため本学では導入できておりません。近隣では国立国会図書館関西館に行かれますと無料で検索できますので、お近くの方はそちらをご利用いただくことも一策かと思います。
http://www.ndl.go.jp/jp/service/kansai/(外部サイトへリンク)
http://rnavi.ndl.go.jp/kansai-kan/entry/post-28.php#kagi(外部サイトへリンク)

CIについてのお問い合せは、鈴木(内線2293、tsuzuki@naramed-u.ac.jp)までお気軽にご相談下さい。

2.2014年の外国雑誌購読料の値上がりについて

毎年秋になりますと翌年の購読雑誌を決める準備を始めます。
遅くとも12月上旬に発注しないと、オンライン版の場合は翌年1月からのアクセス、プリント版の場合は第1号の到着が遅れるからです。
外国雑誌の価格は、毎年原価の値上げが数パーセントほどあり、米ドルやユーロなどの外貨建ての場合は発注時点での為替レートも大きく影響してきます。昨年まで異常な円高で購読料金は横ばいでしたが、一転して今年は25%ほどの円安となり、購読価格を直撃することになります。そのため、2014年購読料金は30%ほどの値上がりが予想されます。ただし、価格が円建ての出版社、Elsevier(エルゼビア)社およびNature Publishing Group(ネイチャー・パブリッシング・グループ)社の雑誌については、円安の影響は受けませんので、10%までの値上がりで収まる見込です。
このような状況により、図書館における2014年度の電子ジャーナル購読予算が数百万円ほど不足する見込です。本学の研究・臨床の発展のために極力購読誌の削減を抑え、現状維持を図っていきたいと考えております。教室のご負担により購読されている雑誌につきましても上記の値上がりをご考慮の上、購読のご検討をお願いいたします。
ご不明な点は、鈴木(内線2293、tsuzuki@naramed-u.ac.jp)までお問い合せ下さい。

3..EBMセミナー参加報告

9月20日(金曜日)、京都府立医科大学附属図書館で開催されたEBMセミナーに参加しました。このセミナーでは、医学研究論文の批判的吟味について基礎から学びます。アメリカ医学図書館協会(MLA)の年次総会で毎年開催されているセミナーが今回はじめて日本でも開催されるということで、関西だけでなく北海道や愛知から、また医師の方も参加されていました。講師は長年EBM研究に携わっているマクマスター大学のAnnMcKibbon先生、講義は全編英語で行われました。診断、治療、予後、レビューといった4つのカテゴリの論文について対象者、介入、研究デザインなどを明らかにし、研究データを分析しました。論文を読むにはどこに注目すべきか、統計データをどう読み解くかといった批判的吟味のポイントを実感しながら学ぶことができ、充実したセミナーとなりました。(O)

4.ご予約ください!!

当館で予約ができるもの。貸出中の資料、視聴覚室(ホール)の利用。それとすべてが使用中になった場合のパソコン。ところが、おすすめしても予約される方は、ごく一部。でも、予約がないとどんどん後回しになり、最悪の場合、利用ができなくなるということもあり得ます。例えば、貸出中の資料を予約していただきますと、返却された時点で、お取り置きをしますので、ほかの利用者が先に借りるということが、起こりません。いずれの手続きもとても簡単。お早めにメインデスクにお越しください。

5.機関リポジトリ「GINMU」登録状況

下記のとおり新規登録いたしました。URLにアクセスしていただければ全文閲覧する事ができます。

URLにアクセスしていただければ全文閲覧する事ができます。

「葦」34号

http://ginmu.naramed-u.ac.jp/dspace/handle/10564/2612(外部サイトへリンク)

登録件数(2013年9月26日現在)※新画面に準拠

  • 医学部学術雑誌論文61件
  • Journal of Nara Medical Association(奈良医学雑誌)1210件
  • 奈良県立医科大学看護短期大学部紀要5件
  • 奈良県立医科大学医学部看護学科紀要88件
  • HUMANITAS奈良県立医科大学一般教育紀要28件
  • 医学科卒業記念症例集754件
  • 博士論文(医学)11件
  • 附属病院学術雑誌論文1件
  • 葦(看護部紀要)147件
  • 附属図書館19件

計2324件

引き続き図書館ではリポジトリに登録する論文を募集しております。何卒皆様のご協力のほど宜しくお願いいたします。
問い合わせ先は、機関リポジトリ担当、鈴木(内線2293 tsuzuki@naramed-u.ac.jp)、和田(内線2392 tata-rin@naramed-u.ac.jp)、木下(内線2292kinosita@naramed-u.ac.jp)までお願いいたします。

6.新着図書(8月受入分)

8月分の新着図書リストを作成しました。
こちらからご覧いただけます。

7.『Tea Break』vol.29~江戸川乱歩~

江戸川乱歩と言えば、『少年探偵団シリーズ』。子供の頃、夢中になられた方も多いかと思います。
でも、大人になってからは、あまり読まれていないのでは。ここで紹介するのは、大人向けの短編集。大正末期から昭和初期に書かれた作品のため、文体が古く読みづらいところもありますが、それ以上に奇想天外な発想や展開にどんどん引き込まれていきます。特にお薦めするのは、『人間椅子』。人間が椅子の中に入り込み、世間の様子をうかがうというもの。ほかにもトリックが秀逸な『二銭銅貨』など魅力的な作品がいっぱいです。秋の夜長、毎夜一編ずつ読み進めていくのもいいかも知れません。(N)

*2階閲覧室南側単行本[請求記号918.6-Chi]に配架

編集後記

上記の『TeaBreak』を執筆する際、今月一番の話題に関するものをと考えました。まず、頭に浮かんだのがオリンピックの東京開催。もしかしたら、1964年の資料が、あるのではと思い検索すると『東京オリンピック1964』がヒット。ところが、この資料1960年のローマ大会までの記録や写真のみで、東京大会の記述は一切なし。つまり、東京大会を記録した資料ではなく、東京大会にむけて書かれたものだったのです。タイトルを見つけた時、古い記憶の糸を手繰り寄せ、どういう風に書こうかと思いを巡らせていたのが、恥ずかしくなってきました。結局、この資料はボツとなり、以前から機会があればと思っていた『江戸川乱歩』を取り上げることにしました。

e-mail:library@naramed-u.ac.jp

編集・発行

奈良県立医科大学附属図書館
内線:2293
e-mail:library@naramed-u.ac.jp

お問い合わせ

公立大学法人奈良県立医科大学 法人企画部 教育支援課 医学情報係

奈良県橿原市四条町840番地

電話番号:0744-23-9981

ファックス番号:0744-23-3273